成人式の日に、両親に贈る感謝の手紙~20年ぶんのありがとう~

成人式の日に両親へ贈るの感謝の手紙を、親の目線を持った私が書くのはフェアでないかもしれません。

けれど何もわかっていなかったあの頃には言葉にできなかった気持ちも、今ならうまく言えそうな気がするのです。

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今よりずっとずっと近くにいた両親に、当時の気持ちを思い出して感謝の気持ちを伝えました。

 

※娘さんや息子さんが成人式を迎えた知人へのお祝いはこちらで
20年間のお疲れさま。~成人式のお祝いに、ご両親へ送る手紙~

※成人式を迎えた若い知人へのお祝いはこちらで紹介しています。
成人式をむかえる君に~二十歳のあなたに贈るお祝いの手紙~

 

人生の節目に、大切な20年間をふり返ることができるといいなと思います。

 

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手をつないでくれてありがとう

お父さん・お母さん

誕生日以来すっかり成人した気分でいたのですが、今日は成人式。

あらためて節目の日に感謝の気持ちを伝えます。

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これまでの20年間、大切に育ててくれてありがとう。

最近、親だからあたりまえだと思っていたことは、あたりまえじゃないことのくり返しだったんだと気がつくことが増えました。

生まれたその日から、私の両手を2人でにぎってくれていたこと。

転んだら必ず起こしてくれたこと。

泣いたらずっとそばにいてくれたこと。

1人で走らせてくれたこと。

ダメなときは、ちゃんと叱ってくれたこと。

ずっと後ろで見守ってくれたこと。

成功したとき、ほめてくれたこと。

失敗しても笑ってくれたこと。

いつもおかえりと言ってくれたこと。

ひとつも欠かすことなく20年、ずっと続けてくれたことに気がついた時、私の人生は生まれた瞬間から祝福されていたのだと知りました。

小学校の高学年になるころには、2人の手をはなし、まるで1人で生きているような気分でいました。

生意気な口ごたえも、反発も、当時は自分こそが正しいと信じていました。

それでも友達の中で孤独を感じ、さびしくなると恋しくなるのは2人の手のひら。

がんばり続けるエネルギーは、いつも家で満たされました。

お母さんのごはんを食べて、あたたかい布団で寝たら元気になれるのは、小さな頃から変わっていません。

本当はずっと1人じゃなかったと、子どもの世界の出口に立って知った今、私は大人の世界のドアを開けようとしています。

これからは本当に1人なんだろうか?

そう思って不安になるときもあります。

就職したら一人前なの?

責任てどうやってとるの?

本当は大人になる方法さえわからないのに、成人だなんて言われて戸惑っています。

ここから先は1人で考えてもがくしかなくて、助けてもらえそうにもない。

でもがんばろうと思います。

たとえ先の見えない戦いだとしても、私には羽を休める場所があるから。

お父さんとお母さんが積み重ねてくれた時間は、ちゃんと私の中で息づいています。

いつだって必要なときは手をつないでくれるって、思えるだけで大丈夫。

やっていけそうな気がしています。

でもこれからも、今までみたいにずっと見守っていてね。

急に大人にはなれない私ですが、元気で笑って見ていてください。

今日の夜は、カンパイしようね!

 

ハナコ

 

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自信のない自分を支えてくれたもの

二十歳なんてまだまだ迷いのただ中で、自分は誰なのか、生きることの意味は何なのか、漠然とした悩みばかり抱えていました。

誰かに必要とされていないと不安で、自分の存在意義をずっと探していました。

でもそんなことは、生まれた時からはっきりしていました。

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目線をほんの少し上げ、広い世界を眺められるようになった時、最初っから私は1人じゃなかったと気がつきました。

きっとそうやって悩むことも必要で、心の成長と自立のためには大切な時間だったのだと今ではわかる。

けれどどんな時だって、誰よりもそばにいてくれた家族を、どうしてもっと信じられなかったんだろうとも思うのです。

大きな反抗期こそなかったものの、私もそれなりに波風を立てつつ大人になりました。

それでも最善の距離でずっとそばにいてくれた。

それを親だからあたりまえだと、今では思えなくなりました。

親だって人間で、万能じゃないと気がついた時期は早かったのに、なかなか大人になれなかった自分をもどかしく思います。

だからまだ中途半端な体と心でも。

気持ちを言葉にできなくても、「ありがとうね。」は伝えたいと思う成人の日です。

11歳の女の子の頭の中

最近観たDVDで、ひたすら感心したのがこれ。

 

 

子どもから大人になる時期の心を、こんなにわかりやすく表現できるなんてと感動しました。

私は親の目線で、「あぁこうやって成長していくんだ。」と、まぶしい気持ちでみました。

でも二十歳くらいの自分なら、そばにいてくれたことに気がつける映画なのかもしれません。

ありがとうしか言葉にできなかった二十歳の自分さえも、見守ってくれた感謝の気持ちがあふれます。

 

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