星に願いを〜娘に贈る七夕の思い出2017年〜
わが家の娘2人はイベント好きですが、同時に飽き性です。
季節ごとのイベントはやりたがるものの、準備はいつも間に合いません。
桃の節句しかり。
クリスマスしかり。
幼稚園では先生方が準備をしてくれて、オーナメントを作らせてもらえていたのですが、家でやるならそうは行きません。
結局、いつも最後は私の仕事になってしまうことに疲れ、早々に「やりたいなら、やれることをやれ」なスタイルに落ち着いてしまいました。
よほど興味があることでなければ執着しない長女に対し、次女は小さなことを大切にするタイプです。
特に、誕生日に近い七夕には思い入れがあり、「みんなでやりたい」と、せっせと何やら用意していました。
ひどいゴミになりがちな笹もなく、場所に困る飾りもなしのシンプルな短冊だけの七夕でしたが、次女のおかげで七夕はとてもあたたかな夜になりました。
みんなの願いが叶いますように。
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みんなのおねがい、かなえようね
のどか
七夕のじゅんびをありがとう。
いそがしお父さんやお母さん、しゅくだいがたくさんのおねえちゃんのために、のどかが用意してくれたたんざく、とてもすてきでした。
ペンやスタンプやテープまでセットしてあって、楽しい気持ちでおねがいごとが書けました。
のどかのやさしい気持ちが、きっとみんなのおねがいを、星にとどけてくれると思います。
のどかはいつも、家ぞくのことを考えてくれていて、うれしいなと思っています。
また来年も、みんなでたんざくを書こうね。
それまでに今年のおねがいを、いっしょにかなえようね。
お母さんより
願い事が叶う日に
ほのか・のどか
今年の七夕は、のどかのおかげでみんながほっこりしました。
いろんなことが中途半端になりがちな毎日の中で、今までで1番「やってよかったな」と思えた七夕だったかもしれません。
大きな笹も、色とりどりの飾りもなかったけれど、それぞれに色をぬった短冊はとてもきれいでした。
のどかが代筆してあげたお父さんのお願いは、「お金持ちになって、家族みんなが幸せになれますように」
お母さんのお願いは、「みんな元気で夏の旅行に行けますように」
ほのかのお願いは、「水泳大会に出られますように」
そしてのどかのお願いは、「さか上がりができますように」
この手紙を2人が見る頃、みんな叶ったねって言っているかしら。
時間かかったよねって、笑っているかもしれません。
お父さん、相変わらず曖昧なこと言ってるよね、とか。
私はみんなが楽しめることを考えて、身の丈に合ったイベントを、自分たちらしく楽しめたことに、なんだか安心しています。
わりと短期的で手が届きそうなお願いのラインナップを見ると、みんなが今の生活とちゃんと向き合えているような感じがしませんか?
間違ってない気がして。
派手なイベントも、突飛な才能も持ち合わせない私たちだけど、誰かのために何かを考えて、最後までその気持ちを大切にできたことが、よかったな、と思っています。
ごはんを食べて、しっかり眠ること。
私はそれしかできないけれど、2人のために守ります。
手作りの短冊と色鉛筆のセットを見た時、伝わっているんだなと思えたから。
天の川は逆流せず、大きな海へと向かっているようです。
お天気は良くなかったけれど、願いは星に届いているようです。
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魔法使いにはなれない母
インターネットのおかげで、有名人でなくても、いろんな人の生活を写真や言葉で見られるようになったことで、世の中のお母さんたちが、どれほど子どもたちのためにがんばっているのかを思い知らされるようになりました。
イベントごとに家を飾り、かわいらしい料理を作り、たくさんの思い出を作ってあげている。
私はそれを見るのは好きなのですが、いざ、自分が用意する立場になると、必要となる労力にため息が出ました。
日々の生活にさえ追われているのに、イベントにまでエネルギーを割けないのです。
楽しみにしている娘たちに申し訳なく思う気持ちが罪悪感となり、母親としての劣等感になりました。
けれど今年、8歳の娘が一生懸命作ってくれた短冊に、全てが救われた気がするのは甘いでしょうか。
できなかったことはたくさんあったけど、伝わったものもあった。
私は魔法使いにはなれなかったけれど、空飛ぶ呪文を娘に伝えることはできたのかもしれません。
まだ先は長いけれど、できることを大切に、日々積み上げていこうと思う七夕の夜でした。
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