おかげんはいかがですか?~病気の知人へ、2月のお見舞いの手紙~

年を取ったんだなと感じるのは、自分自身のおとろえだけではありません。

ハナコもここ1年のあいだに、どれだけ身近な人の病気を知ったでしょうか。

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子どもではなくなっていても、もっと若いころは、身近な人の病気には、言いしれない恐怖を感じていました。

けれどいつしか家庭を持ち、子どもを育てるあいだに優先順位ができ、自分ができること、できないことがはっきりとしてきました。

相手との関係、果たすべき責任。

不思議とそういったことがすっきりすると、気持ちが落ち着きました。

病気や治療にかんする知識がふえたことで、やみくもに恐れる気持ちも小さくなりました。

そして自分自身がそう変化したことで、病気で弱った大切な人には、どれだけ自分が気にかけているかを、言葉をつくして伝えたいと思うようになりました。

あまり大げさに気づかうと、もしや自分は不治の病ではとあらぬ想像をかきたててしまうので、あくまでも軽い調子で。

陽ざしが明るくなるこの季節のように、元気になって欲しい気持ちを届けます。

お見舞いの品にそえるカード向けの短いメッセージと、楽しく読んでもらえるような長めの手紙を書きました。

 

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お見舞いのカードむけメッセージ

キムラさん

おかげんはいかがですか?

万全を期してゆっくりご静養されるとのことなので、お体が回復すれば、今まで持てなかったのんびりした時間が持てそうかしら。

好奇心旺盛なかたなので、じっとしていられないかもしれないと心配しています。

もう少しあたたかくなれば、外出もしやくすなります。

それまでにしっかり治してくださいね。

 

ハナコ

 

 

おしゃべりに訪れた見舞い客のように

キムラさん

おかげんはいかがですか?

普段はなにかとお忙しくされているので、この機会にきちんと体を休めてほしいなと思っていました。

 

そんな時、ご家族から今回はゆっくりとご静養されるとうかがってホッとしています。

この時期はインフルエンザなどの病気も流行しやすく、元気な人でさえ弱りやすくなります。

無理をされず、しっかりと病院で完治させ、元気におうちに戻ってきてくださいね。

ご家族のみなさんも、設備のととのった病院で治療ができれば安心されると思います。

日ごろから活動的なキムラさんにはもてあます時間も多いかと思いますが、これからのためにも、回復を優先させてください。

わが家では年末から長女が風邪をこじらせ、かなり長いあいだ咳がとまりませんでした。

何度も病院へかよい、薬を飲み、やっと落ちついたと思ったら次は次女。

ほとんど同じような症状ではあるものの、体が小さいせいか高熱を出し、インフルエンザの検査もしました。

さいわいただの風邪だったのですが、ずいぶん咳には苦しんでいました。

2人とも大きくなり、体力もついたと思っていた矢先のことだったので、健康管理が悪かったのか、栄養状態がよくないのかと、私もあれこれ悩みました。

けれどお友だちに聞いてみると、みんな咳がとまらない、インフルエンザでもないのに熱が高いと同じような話ばかり。

この時期はどんなに元気でも、免疫力が落ちてしまうものなのだと納得しました。

けれど今回のことは、日ごろの生活を見直すよいきっかけにもなりました。

早寝早起きはできているか、ビタミンは足りているか。

手洗いうがいはきちんとできているのか。

当たり前のことでも、毎日と考えるとできていないことも多く、反省しました。

学校でも大流行したせいで予防が徹底されていて、子どもたちの知識も増えました。

そうして苦しかったすべてが過ぎた今は、大きな病気にならないための、大切な学びだったと考えるようになっています。

キムラさんがご自分の病気のことを、今回の私たちのように、はじめて知ったとは思いません。

けれどきっと今までずっと走り続けてきた体を、メンテナンスするいい機会になったのであれば、入院も意味のあるものだったのではないかな、と思っています。

たくさんの人に必要とされている方なので、どうかお体を大切に、これからもみんなにその知恵と力を貸していただけますよう、しっかり病気を治してください。

入院中にたくわえた、たくさんの興味深いお話を聞かせていただけること、心から楽しみにしています。

 

青山ハナコ

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長い入院を余儀なくされて

急性の病気が多かった若いころと違い、初老にさしかかった知人には、ガンなどの長期入院を余儀なくされる病気がふえました。

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また、手術しても完治ではなく、治療と検査のための入退院をくり返しているという話も聞きます。

すでに退職したとはいっても、病気でなければまだ仕事だってできた年齢の人も少なくありません。

そんな人たちにとって、先の見えない入院生活はとても苦痛なはずです。

どんどん社会と離れていく不安だってあるでしょう。

だからこそ、まだみんな現役だと思っているよと伝えたい。

必要とされていることが回復へのモチベーションになるなら、焦らすのではなく、待っていると知ってほしいのです。

どんな人にとっても、新しい生活をはじめるのにふさわしい季節はすぐそこです。

 

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