そろそろ冬支度がいりますね~立冬に友人へ送る手紙~
毎年、秋はこんなにお天気が不安定だったでしょうか?
夏が終わらないのではないかと思うほどの暑さや、やまない雨。
台風や地震など、大きな災害も続きました。
それでも、いつもと同じように気温は少しずつ落ちて、季節は冬へと向かいます。
私も急激な温度の変化に体調を崩すこともあり、冬の準備をしておかなくてはと思っています。
暦は立冬。
いよいよ、やって来るのです。
寒くて暖かな、あの季節が。
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立冬に送る短いメッセージ
ジミニーさん
暑さや雨ばかり気にしていたら、もう冬が来るのだそうです。
立冬の言葉に、驚いてしまいました。
急な寒さへの備えは万全ですか?
体を冷やさないように、ご自愛くださいね。
ハナコ
そろそろ冬支度がいりますね
ジミニーさん
暦はいつも、ひと足早いせいでしょうか?
立冬とは言っても、しばらく暖かいだろうと毎年油断しています。
おかげで今年も、こんな気持ちのいい季節に風邪を引いてしまいました。
毎日の温度差にもふり回されてしまいますが、ジミニーさんはお元気でお過ごしですか?
服も寝具も、まるで昨日とは違う季節のものが必要になって、毎日おかしな感じです。
それでも病院へ薬を出してもらいに行ったら、どうやら私は、毎年春と秋、同じタイミングで風邪を引き、同じ薬をもらっているそうなのです。
自分の学習能力の低さを、笑ってしまいました。
どれだけ暖かい日が多くても、立冬ともなれば、そろそろ冬支度がいりますね。
風邪でボーっとした頭とは反対に、こんな日に限って空は晴天。
病院にしか出かけないのは、もったいないくらいです。
ちょうどあちこちで、金木犀も見かけるようになりました。
お散歩には、最高の季節です。
子どもたちが大きくなってから、これまでのように外を出歩くことが少なくなったので、外の変化に鈍くなっているような気がします。
去年の手紙では、たくさん書いた季節の木や草花のことを、今年は書いていないな、とさみしく感じています。
本格的な冬が来る前に。
立冬に背を押されながら、最後の秋を味わってこようと思います。
公園のどんぐりを見ると、子どもたちが小さかった頃を思い出します。
やっと口に入れなくなったと思ったら、いつの間にか、落ちていても拾わなくなりました。
「もう帰ろう?」
と何度も言わなくても、彼女たちは何もないかのように、公園をまっすぐ歩きます。
下を向いているのは私だけ。
それでも、「帽子ついてた!」と見せる私に向ける笑顔は、昔のまま。
秋は色とりどりで、明るく優しい季節です。
そしてこれから迎える冬だって。
どんぐりをポケットに入れながら、楽しいことあるといいな、と思っていました。
またお手紙書きますね。
ハナコ
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どんぐりの思い出
幼い子どもたちが外遊びをするようになってから、どんぐりには毎年、とても助けられました。
何しろ、どんぐりを拾っているだけで、子どもたちは何時間だって遊べるのです。
公園に飽きたとも言わず。
帰りたいとも言いません。
むしろこっちの方が手持ちぶさたになり、「そろそろ帰ろうか?」と何度くり返したかわかりません。
普段であれば、ひたすら続いた遊びの相手は、どんぐり拾いの季節だけ、お役ご免となりました。
だから、今でもどんぐりを見るとホッとします。
少し休ませてもらえたような。
ご機嫌な時間をプレゼントしてもらったような。
「しばらく遊んであげるから、ちょっとだけ座って見てればいいよ。」と、言ってもらえた気がしていました。
玄関に並んだバケツ一杯のどんぐりを、おままごとの材料にして、子どもたちは家でもずっと遊んでいました。
そんな時間が過ぎてしまったことは、少しだけ寂しいな、と思います。
でも必死だった時間に悔いはなく、どんぐりは今年も豊作です。
「子どもたちがいなくなっても、秋を楽しもうね。」と言っているかのように。
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