なんだか寂しくなるのです~友人に送る、夏至の日の手紙~

夏至が来ました。

梅雨時ではあるものの、お天気がよければ、19時を過ぎてもまだ明るさが残ります。

いつまでも遊んでいられそうな気持ちになるのは、子どもの頃のまま。

でも一方で、もう夏至だと言われると、まだ始まってもいない夏が終わり始めたような、とても寂しい気持ちにもなるのです。

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数日たったところで、遅くまで明るいことに変わりはないのに。

もうこれ以上、日が長くなることはないんだ。

ここからどんどん、明るい時間は短くなっていくんだ。

ちゃんと考えれば、バカみたいだとわかっています。

でも名残惜しい。

そんな気持ちで友人に手紙を書きました。

ただ。

ネガティブな手紙は信条ではないので、あくまでも楽しく季節のご挨拶。

 

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いつまでも、遊んでいたい夏の日に

ジミニーさん

すっかり蒸し暑くなりました。

いよいよ夏至を迎え、季節は夏に向かいます。

雨のおかげで夕方になると暗い日が多いのですが、ジミニーさんはいかがお過ごしですか?

見上げた空は8時前まで明るくて、いつの間にこんなに遅くまで明るくなっていたのかと驚かされます。

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夏至がどんな日かを知った子供の頃の、いつまでも遊んでいられそうなワクワク感と、こんな楽しいのに、もう短くなっていくんだと思ったさびしさ。

あまりにもインパクトが強烈だったからかしら。

今でも同じ気持ちになるのです。

「もう7時だなんて気がつかなかった!」とはしゃいでカーテンをしめながら、どうか明日も、と。

祈るような自分がいます。

夏が本番になれば、あまりの暑さに日の長さなんてどうでもよくなり。

骨の芯までバテた頃には、秋風が心から愛おしくなるくせに。

今だけの、勝手なメランコリーにひたっています。

これも季節の風物詩だな、なんて。

単純な気分を美化しながら、今年も夏至を満喫しています。

ジミニーさんはもしかしたら、上期の決算に追われているかもしれませんね。

そんなお忙しい時期に、のんきな手紙をお許し下さい。

これまでジミニーさんともたくさん話した、子どもの頃の話を思い出して懐かしくて。

夏至の思い出ってあるかしらと、考えていました。

食べ物は冷蔵庫に入れてはいても、傷みが早い時期です。

小さい子がいれば、口に入れるものには気を遣いますね。

何かと神経のすり減る季節ですが、「まだまだ遊べるような気がする」、あの頃の気持ちのまま、過ごしたいなと思います。

ジミニーさんもお疲れをためませんように。

元気に雨と暑さを乗りきって下さい。

 

ハナコ

なかなか帰って来ないよね

ハルちゃん(ママ友)

今日は夏至だって。

やっと暖かくなったばかりだと思っていたのに、季節が変わるのは早いね。

外が明るいせいで子どもたちは、遊びに出かけたらなかなか帰って来ません。

梅雨は夏じゃないイメージがあって、夏至ってこんなに早い時期だったかなって。

多分毎年言ってるんだ。

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成長しない私をよそに、子どもたちはずいぶん大きくなったね。

毎日見ている本人たちはいつまでも幼くて、成長した実感はなかなか持てないけれど。

洗濯物が乾かないのは、サイズが大きくなったせいなんだって気がついた。

小さなハンガーが抜けてしまうようになって、ヒラヒラがバタバタに。

晴れた日を待ってる間にこんなに大きくなっていたのかと、しみじみしちゃった夏至でした。

早く梅雨明けないかぁなんて、のんびりしてたら夏休みになるね。

来るべき戦いにため息もつきながら。

それでも去年よりは、大きくなっているはず。

がんばろうね。

私たち、夏も。

 

ハナコ

 

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札幌白夜行

ハンバートさん

夏至が来ました。

札幌は何時ごろ日が暮れますか?

こちらは7時を過ぎてもまだ明るくて、これから来る夏への期待が高まります。

とは言っても、今日から日は短くなるばかり。

これからだって時に、盛り下がるじゃないかと。

1人で切なくなりながら、それでも明るい空を、楽しい気持ちで見上げています。

夏ってだけで、はしゃぐあなたを見ているからでしょうか。

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子どもの頃みたいに、私も浮かれた気分です。

白い空を見上げながら、やっと春だと話した3月。

あなたが送ってくれた夕方の札幌は、もう夜の空だった。

今は?

同じように長くなった日を、楽しめていますか?

長かろうが短かろうが、気にもしないでビールを飲んでるあたりがオチでしょうけれど。

それでもいいや。

夏至です、今日は。

カンパイ!!

 

ハナコ

夏の終わりを2度味わう

手紙でもくり返していますが、夏至は嬉しさ半分、寂しさ半分。

夏の終わりに似た気持ちになります。

おまけに夏至の寂しさは、まだ過酷な夏をすぎる前。

夏のいいところばかりを思いながら、それでも終わったような気分を味わっているのです。

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叶わなかった恋の相手が、いつまでも素晴らしい人に思えるのと同じ。

完全に「スイッチが入った」状態になりつつ、100年の恋は冷めぬまま。

それでも友達はどうしているかと考えていたら、アホだな、私!くらいには思えてきました。

ジミニーさんはきっと、「どうりで日が長くなったなと思ってました。」と優しく笑ってくれるでしょう。

ハルちゃんは「梅雨が終んないと、話にならないね!」ってバタバタしてるはず。

ハンバートさんは「日が短くなるくらいでクヨクヨするな。」と、涼しい顔してビールを飲んでいるはずです。

みんな元気で何より。

私も元気に夏至を見送ります。

 

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