ミモザを見にお散歩しませんか?~春のお出かけに誘うラブレター~
桜よりひと足はやく、ミモザの花が咲きました。
春風になびく枝についた黄色の花は、「寒いと思ってても春だよ。」と、クスクス笑っているみたいです。
ぼんやりしてたら、ある日突然春がくるよ。
お出かけしたかったのにって、後悔するよ。
と、なんだか急かされるような気分。
あたたかくなったらお出かけしようと約束していた彼とのデートだって、迫っているのです。
はやくスケジュールをおさえておかないと、会社のお花見や歓送迎会に彼をとられてしまいます。
あの時の約束、忘れないでね。
そんな気持ちをこめてラブレターを書きました。
ミモザが咲いていました
おつきあいしている彼になら、ミモザにかこつけたデートのおねだりが露骨でもいいと思うのです。
「ホントは会いたいだけなんだってば。」
がバレるのもかわいい気がする。
ホームズさん
外を歩いていたら、ミモザが満開になっていました。
場所によってはもうこんなにも咲いているのかと、びっくりしてしまって。
だってまだ空気はとても冷たくて、コートはいつまでたっても冬のまま。
日中の日ざしはうらめしいだけだなんて思っていたのに。
ミモザはしっかり春を味方につけて、とてもきれいに咲いていました。
桜はもうちょっとかな、なんてのんびりしていたので、先をこされた気分です。
満開になったらお花見しましょうね、と話していたのは桜のことでしたっけ?
せっかくなので、ミモザも見に出かけませんか?
桜のお花見はピクニックだけど、ミモザならカフェでお茶かしら。
この時期はほんの少しお天気がちがうだけで、真冬みたいな風がふいたり、すっかり春の陽気だったり。
気温も予想できないから、お散歩のあとはのんびりできるカフェがいいかもしれません。
そろそろゴールデンウィークの予定も立てたいし、なんて気の早いことを考えています。
もしかしたらお仕事や、年度末の移動で忙しい時期かもしれませんが、週末の気分転換になればと思っています。
花が散るまでに時間ができそうなら、連絡ください。
春のお散歩デート、楽しみにしていますね。
ハナコ
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春はお忙しくされていますか?
片思い中の彼を誘うのは、とても気をつかいます。
恋愛というと、90年代のドラマがつい頭をぐるぐるしてしまう世代の私は、
「オレじゃダメか?」が、
「ミモザじゃダメか?」
みたいに変換されているのですが、女性からの直球がうれしい男性は多いんじゃないか…とネット情報をうのみにしつつ、ラブレターをしたためました。
顔を見ないでいられるからこそ、お手紙って熱くていいと思うのです。
ハヤトさん
近所を歩いていたら、ミモザの花が咲いていました。
最近また冬に逆もどりしたかのような寒さがつづいていたので、あざやかな黄色に目をうばわれました。
寒い寒いと、モコモコ厚着をしていた自分がちょっと恥ずかしくなったほど。
それほどみごとな咲きっぷりで、まっさきにハヤトさんに話したくなりました。
きっと桜が咲くころまでに、見ごろはすぎてしまうと思うのですが、最近はお忙しくされていますか?
ご都合があえば、ミモザを見るお散歩をご一緒できたらいいのにな、と思っています。
桜が咲いたらお誘いしようと思っていたのですが、ミモザもとてもきれいで、待ちきれなくなりました。
まだお花見の人も少ない時期なので、お気に入りの場所でもゆっくりすごせそうです。
少し寒かったら、眺めのいいお店でお茶を飲んでもいいですね。
思いがけないミモザとの出会いに想像をふくらませながら、お天気のいい日、のんびりできたらステキだなと思っています。
出かける時間がありそうなら、また連絡ください。
楽しみにしていますね。
ハナコ
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団子はちょっと、おいとこう
私は好きな男性といても、おいしいものを楽しく食べるのが好きです。
けど恋に本気だった時ってどうだったっけ?と思い出すと、やっぱり団子どころじゃなかったような記憶もあります。
スマートにお茶も注文できないような若いころ、目の前にあるジュースの氷が全部とけても、口をつけられないほど緊張したことだってある…気がします。
今、この年齢なら同じ条件がそろっても、食事を楽しむ余裕があるかもしれません。
それでもこちらから誘う時は、食事やお茶のことなんか、考えられないくらい緊張するんじゃないかな、と思うのです。
というより、食事やお茶までたどりつけるなんて甘く考えていたら、そんな楽しい時間は手に入らないんじゃないかとか。
相手を好きだと思うあまり、頭の中がパニックに。
だから今回は、お散歩デートに誘うことに集中しました。
それでもお茶を…と入れたのは、ひたすら歩くようなハードな雰囲気をさけたかったのと、そこまで気を回す余裕を見せたかったから。
ああでもない、こうでもないと、言葉をひとつずつ並べては消すのもラブレターならではの楽しみ。
この手紙、うまく恋心をつなげてくれるでしょうか。
あとは神のみぞ知る。
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