夜勤お疲れ様でした~がんばる友人へ、ねぎらいの手紙~

昨年、念願の仕事に転職したハンバートさんは、その後資格を取りながら、一生懸命職務の幅を広げています。

「最低限の生活ができるだけの収入があればいい。」

そう言っていた頃とは、別人みたいに前向きです。

6c700525a4b64c948c1f5906ca196fbc_s

人との関わりのなかで役割を果たすハンバートさんとは真逆で、私の仕事は、ひたすら孤独に自分と向きあう作業です。

ふと手をとめた瞬間に、がんばっているよね、と思える友人の存在は、何よりの支えです。

夜勤もこなすようになった彼女。

夜勤明けは、はりつめた気持ちが解放できるような手紙を送ります。

 

スポンサーリンク



 

これから始まる1日の終わりに

ハンバートさん

夜勤お疲れさまでした!

夜は何事もなく過ぎましたか?

夜中に目が覚めるたび、どこかで起きて仕事をしているあなたが、無事に朝を迎えられるといいなとずっと思っていました。

帰り道は晴れていますか?

9d7cba4337e814edd5600c0ab8ee10e2_s

これから始まる1日に、ほんのり重たい気持ちを引きずって通勤する人と反対方向に、あなたは家路に向かっているのでしょう。

気持ちも逆方向を向いていますか?

今は眠気でいっぱいだろうけれど、これから始まる1日は、たとえ休養のために眠ってばかりだとしても、すべてあなたのものです。

夕方目が覚めたら、自由な夜が待っています。

体力を回復させたら、まだまだたっぷりある時間は、自分のために使って下さい。

いつもの陽気なあなたのために。

たくさん寝たら、またおしゃべりしましょう。

しっかり休んでくださいね。

 

ハナコ

 

スポンサーリンク



 

不規則な仕事の後に

ハンバートさんは以前にも、夜勤のある仕事をしていたことがありました。

その頃も、私はなんだかんだと、他愛もない内容の手紙を書いては、仕事明けに読んでもらえるようにと送っていました。

疲れている時に、ダラダラ長いメールは負担になるだろうか?

と思ったこともあります。

けれど返事が欲しかったわけではなく、

「今、この時間にあなたとはおしゃべりできないけれど、この前話したあんなことやこんなこと、1人の時間に、こんな風に考えていた。」

と、ひとりごとみたいな手紙を、時に長く、時に短く、自分の勝手な都合で送りつけていました。

 

 

それを快く受け入れてくれるかどうかは、相手によります。

ハンバートさんの場合は、私のそんなメールを、いつもおもしろがってくれました。

言葉遊びのようなやりとりをしながら、生活リズムのあわない人なのに、ずっと仲良しでいてこられたのは、「いない時間もいるように感じていられた」友達だったからかもしれません。

「不在時の勝手なメール」は、私の大好きな手紙のひとつです。

仕事が終わって携帯を見たとき、私からの着信があることに気がついたら、「またしつこく送ってきてる!」って、笑ってくれないかな、と思いながら。

 

スポンサーリンク



 

コメントを残す

サブコンテンツ

はじめにもどる