寒露に送る祖母への手紙~10月半ば、朝晩寒くなりました~
日中はまだ、汗ばむほどの陽気だった敬老の日。
あれからひと月もたっていないのに、冬の訪れを予感させる日が増えました。
「夏は暑さで食欲が落ちる」と嘆いていた祖母ですが、「天高く、馬肥ゆる秋」を迎えているでしょうか。
月に一度くらいは、ご機嫌伺いの手紙が出せるのが理想です。
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すっかり秋らしくなりました
おばあちゃん
朝晩は、すっかり秋らしくなりました。
寒露と聞くと、なんだか寒々しい言葉を想像してしまうけれど、やっと秋らしい秋が来る時期みたいです。
台風も、長雨も、さすがにもううんざり。
今年は夏の終わりから、ずっと雨が降りっぱなしです。
気温こそ高くならずにいたけれど、体調を崩していませんか?
「暑すぎてごはん作る気にもならない。」と嘆いていたので、秋になって少しは元気が出たかしらと思っています。
もうすぐ新米も登場するね。
今年こそ、お水の入れ過ぎに注意しようと思っています。
おいしいお米は1年たっても味を落とさないけれど、新米のおいしさはやっぱり特別。
いつもよりずっと少ないお水で、ツヤツヤ光る炊き上がりを見るたびに、都会育ちの私でさえ、感謝の気持ちでいっぱいになります。
おばあちゃんも、おいしい秋を堪能してるといいな。
そう思いながら、夏バテなしの私は、ひと足お先に太っていますよ。
これから寒い季節になると、風邪やいろんな病気がはやりやすくなります。
そんな時のためにもね。
ちょっとこの辺で、体力をつけておくことは大切です。
おいしいものたくさん食べて、元気でいましょ。
またお手紙書きますね。
ハナコ
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口で言うほど弱ってない
祖母は85歳とは思えないほど、よく食べます。
時には、私でもぎょっとするほどの量をたいらげたという話も聞きます。
だから本人が言うほど、夏に食欲が落ちたところで弱ってはいません。
ただ、運動不足がたたって体調が悪くなったり、お医者さんに「ちょっと痩せた方がいい。」などと言われると、がぜん悲観的になります。
とにかく食べることが好きなので、生きる意味を失った、くらいのショックを受けるようです。
骨がもろくてよく骨折をするので、太り過ぎてはいけないのは確かです。
ただ、口には出せないけれど、もうそんなに長く生きないであろう祖母に、食べ過ぎちゃだめだと、手紙でまで釘をさす気には、あんまりならなくなりました。
憎まれ口の多い祖母に、ひと言物申したいことはよくあります。
けれど季節の変わり目くらいは、気分が良くなるだけの手紙でも、いいじゃないかと思う最近です。
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