敬老の日に送る、おばあちゃんありがとう~9月8日~

 

ハナコのおばあちゃんは、

30年以上もデパートの呉服売り場で

売り子をしていたデパガです。

 

着物を見る目に長け、

接客のうまさは売り場でも抜群でした。

 

バブルの頃、売り場に遊びに行くと、

フロアが花畑になるほどの反物を広げ、

若くてきれいなお姉さんや、

茫然とするほどの品格を備えた女性に

次から次へと生地を合わせる

おばあちゃんがいました。

 

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幼いハナコでさえ、

完成した着物を来た

お客さんが想像できるようなトークで

ぴったりの柄を選び、

小物を合わせていきました。

 

おばあちゃんはとてもハイカラで

素敵な女性でした。

 

水泳で肩幅のあるハナコには

成人式の時でさえ、

「あんた着物似合わないね。」

と言い切りましたが、

かわいがってくれている分、

おかしな恰好はさせないという

覚悟が伝わって来ました。

 

退職しても外出が大好きで

ひとりごはんもへっちゃら。

 

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何十年も前から「おひとりさま」の

上手な人でした。

 

祖父が早くに亡くなったので

仕方なかったのですが、

「おじいちゃんいたら、老後も世話に

明け暮れたわ。」と

むしろ清々したかぐらいの割り切り。

 

何かにつけそんな雰囲気なので、

敬老の日にいたわるメッセージを

送ろうと思うと頭が痛いのですが、

それでも最近は足腰が弱り、

行動範囲も狭くなりました。

 

それならハナコにできることはひとつ。

 

言葉で外の世界へ連れ出します。

 

 

いつだって行けるよ、あの時の場所

 

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おばあちゃん

 

元気ですか?

 

今年は秋が来るのが早いね。

 

お天気もすっきりしないから、

お出かけもできないんじゃないかと

心配しています。

 

そろそろ冬物出るものね。

 

デパートが気になるね。

 

秋になると、

いつか一緒に行った奈良を

思い出します。

 

年に一度文化の日に

正倉院の宝物殿が解放されるからと

見に行ったんでしたね。

 

なのにその年だけお預け。

 

仕方なく2人で春日大社を歩き、

のんびりと猿沢の池を眺め、

奈良ホテルへ泊まりました。

 

小さな弟も一緒に家族で出かける旅とは

まったく違う雰囲気に、

とても優雅な気持ちになれました。

 

皇室御用達のホテルだとか、

朝食に茶がゆだとか。

 

非日常が素敵な旅でしたね。

 

私の女子旅の原点でした。

 

乗り換え駅を調べてもらい、

駅からタクシーで向かった春日大社。

 

今度は私が車でおばあちゃんを

連れて行きます。

 

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せっかくだから子供たち2人も連れて

盛大に女子旅といこうか?

 

お母さんも入れて、

女大集団でもいいよ。

 

今回は足が伸ばせないねって諦めた

法隆寺だって回ろうね。

 

鹿せんべい食べるのやめなさいって

叱られたんだよね。

 

きっと今度は

子供たちが食べると思う。

 

お母さんも食べてたよ、なんて

バラされるんだろうな。

 

正倉院はやめとこう、

子供たち退屈するから。

 

きっと縁がないのよ。

 

そのかわりに見た猿沢の池の

秋の景色が忘れられないから、

あそこは絶対行こうね。

 

枯れ木に柿がひとつだけ残ってて、

法隆寺に行きたくなったっけ。

 

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明日行く?

 

って言いながら結局やめたから、

今度は行こうね。

 

子供たちが賢くなるように、

聖徳太子にお願いしないと。

 

おばあちゃんがいろんなお寺を

見せてくれたおかげで、

私はたくさんのこと知ったから、

子供たちにもそうしたい。

 

女の人が仏像をすごく好きになって、

あちこちの仏像を見て歩くのが

はやってるんだって。

 

おばあちゃんと私、

30年も前にしてたよね。

 

メンバー増やして続きしよう。

 

またすぐ連絡します。

 

なかなかこの日に会って

ありがとうが言えないけれど、

いつも感謝しています。

 

元気でいてね。

 

ハナコ

 

食べれることは、元気な証拠

 

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せっかく手紙も書いたので、

敬老の日のプレゼントを考えました。

 

お料理は得意じゃないけれど、

食べることは大好きなおばあちゃん。

 

ハナコいちおしのお野菜セットに

しました。

 



 

ハナコはこのBコースを

定期で申し込んでいるのですが、

近所の市場でも旬の野菜が安い時や

知り合いのおうちでできたものを

分けて頂くことも多く、

隔週とはいえ多すぎて困ることも

あります。

 

なのでそんな時はすぐ

フリーダイヤルにお電話!

 

隠し切れない熊本弁が

とっても素敵なオペレーターさんが

お休みのお願いも快く、

対応して下さいます。

 

クレジットカード払いにしているので、

おばあちゃんへの別送は

Webサイトから。

 

伝票を入れて欲しくないとか、

先方の予定を聞いてから

到着日を決めたいとか、

イレギュラーな要望にも

温かく応えて下さいます。

 

なんといっても、

ここの野菜が新鮮でおいしいのは

購入者のハナコが太鼓判押します。

 

料理する意欲がわく。

 

食べたら幸せになれる。

 

心なしか体の調子もいい。

 

新鮮なお野菜食べるって、

こんな大切なことなんだって

気がつかせてくれました。

 

このショップを選んだ経緯は

またお話できるといいなと思います。

 

 

 

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