母の日に、実家の母へ送る手紙~元気でいてくれてありがとう~
母の日がきます。
私の母親はありがたいことに健康で、物理的にも精神的にも支えを必要としていません。
それどころか、私のほうが助けてもらうことばかり。
なので、ありがとうも上っ面をすべりがちなのですが、唯一、母の力になれていると感じるのが孫の存在。
生まれたばかりのころは、やや遠まきに見ているようだった母が、孫娘2人のことは、とても大切に思ってくれています。
だからこそ、私が母にお返しできることは、子どもたちの健やかな成長に力を尽くすこと。
そう肝に銘じつつ、前向きでいようと思っています。
ただもう少し、節目には言葉で伝えるべき思いもあったと、心のこりもあります。
だから、一緒に暮らしていた時期のこと。
結婚して家庭を持ったころの思い。
そして今の感謝の気持ち。
それぞれをメッセージにしました。
※結婚し、お嫁さんの立場から義理のお母さんへのメッセージはこちら。
子どもがいる人といない人。
いろんな立場で、長さもいろいろ用意しました。
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一緒に暮らす母へのありがとう
私は実家から大学に通学していたので、大人になってもしばらく身の回りのことを負担してもらっていました。
当時はひとり立ちできていない自分がはずかしかったけれど、今となっては最後まで甘えたとてもいい思い出。
今がんばれるのは、あまるほど手をかけてもらったからだと思うのです。
実家から通勤している人にも、伝えてほしいメッセージです。
お母さん
毎日お世話になりながら、ありがとうって言うのは照れるけど。
日々のサポート、本当に感謝しています。
こうして勉強や、やりたいことが思いきりできるのも、ごはんや家事、本来なら自分でやるべきことをお母さんが支えてくれているから。
好きなことに全力で打ち込める環境を与えてくれてありがとう。
今はまだ吸収したいことばかりで、感謝の気持ちを上手に伝えることができません。
でもいつか。
お母さんが水をやってくれた芽が、きれいな花を咲かせるところを、見せられるようにがんばります。
お母さんのお弁当がおいしくて、コンビニや学食だと食欲がなくなるの。
大変なこと、引きうけてくれてありがとう。
おかげで夜までパワーがもちます。
調子が悪い日や、疲れた日は無理しないでね。
いつまでも元気でおかえりって笑っていてください。
ハナコ
これから私もあんな家庭を
結婚すると、なぜ母がいつもあんなにスリムだったかがよくわかりました。
母と同じように家の中をきれいにして、たくさんのおかずを作ろうと思ったら、座っているヒマがなくなった。
毎日目の前で見ていたはずなのに、家族のためにこんなに働いていていたのかと、目からウロコが落ちる思いでした。
これから、これから…
と、自分に言い聞かせていた時期。
お母さん
元気ですか?
一年中不調のないような顔をして、この春もまた西へ東へと飛びまわっているのでしょうか。
主婦というのは、なれば勝手にやせるのかと思っていたけれど、結婚してそうではないことを知りました。
実家のように。
そう思って手をつけた家事は終わらず、食事の支度はおおわらわ。
さりげなくお母さんがこなしていたことが、これほどまでに手間ひまかかることだったのかと、ショックをうけています。
座っているところを見たことがないなんて、笑って話していたけれど、まんざら嘘でもなかったね。
そう思い出す私は、いまだに食事がおわると動けないトドです。
小さなころ何度か言われた「食べてすぐ寝たら、牛になるよ。」という言葉。
実家を出るころには、全然聞かなくなりました。
もう成長したから、言わないのかな。
そう思っていたけれど、きっとお母さんには、私が間もなく迎える未来が見えていたのだと思っています。
座ってゆっくりごはんも食べられなくなる。
ゴロゴロしている私を好きにさせてくれたのは、愛だったんだなぁなんて。
今さらだけど。
それでも次は、私ががんばる番だと思っています。
得意のかけ声でそろそろ起きあがるつもり。
お母さんがつくったような、幸せな家庭のために。
よっこらしょ。
ハナコ
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ずっと元気で見守っていてね
子はかすがい。
夫婦のあいだでそれを感じることはあまりないのですが、親子間でそれを感じています。
もし子どもがいなかったら、自分の親ともここまで深くかかわることはなかった。
思いがけず、子どもの成長とともに深まる母との関係に感謝しつつ、母が娘たちに向けてくれる愛情がいかに大切なものであるかを伝えます。
おりにふれ、手紙では伝えているけれど、母の日の、特別な気持ちをこめた気持ちを贈ります。
お母さん
お母さんありがとうなんて、照れもなく言ってくれる子どもたちを見て、私も言わなきゃなぁと反省しています。
母の日だからってありがとうなんて言われても、複雑な気分だろうなと思っていたけれど、意外とうれしいことに気がついたから。
結婚したらとか、子どもを生んだらとか。
親のありがたみについては、節目節目でいろんな人からご高説をたまわったけれど。
なんだか実感が持てずにいました。
衣食住のお世話になったこと。
学校へ行かせてもらったこと。
いろんな習い事をさせてもらったこと。
旅行へ連れて行ってもらったこと。
すべてありがたいと思っていたけれど、それは幸せな記憶とひとつになって、私を包んでくれています。
それよりは今、子どもたちがじいちゃんとばあちゃんが大好きと言いながら、2人に会えるのを心からうれしそうにしてるのを見ると、なににも代えがたく、ありがたいと思っています。
ちゃんと愛情をかけているつもりではいるけれど。
どうしても私たち親だけでは、満たしきれないものがあるのだと感じました。
それを補ってあまりある、お母さんからの子どもたちへの愛情。
あふれる笑顔を見ていたら、気にかけて、見守ってくれる人の存在の大きさをかみしめています。
成長の途中にはいろんなことがあるだろうけれど。
それでも2人の幸せな未来のため、手を添えていてくれることに感謝しています。
子どもたちの笑顔がくもらぬように。
これからも元気でいてください。
楽しいこと、一緒にたくさんしようね。
ハナコ
いつまでも元気じゃないとわかっているから
どんなに元気でも、親は確実に年をとっていきます。
もちろん自分もそうなのですが、とりあえずはまだ働き盛りといわれるような世代の自分たちとは、おとろえ方もちがってきます。
病気ひとつとっても、年々弱さを感じるようになる。
でもだからこそ余計に、前向きに必要としていたいのです。
まだまだ元気でいてくれなきゃ困ると、心底思うことは少なくなりました。
母だって、それをわかっているはずです。
今後物理的、肉体的なサポートを求めることは、悪い意味での甘えになります。
だからこれからは、かけてくれる愛情に重心をかけていきたいのです。
これまでしてくれたこと、私の中に残してくれたもの。
たくさんの思い出や経験に感謝しつつ、これからは心の支えでいてほしい。
無理がきかなくなってくることに関しては、私ががんばる覚悟です。
それでもまだまだお母さんが必要なんだと、伝え続けていきたいと思う母の日でした。
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