進級おめでとう〜2年生になる娘に贈る手紙〜
次女はこの4月、小学校に入って初めての進級を迎えます。
「進級とはいっても同じ学校」と思っていたのですが、先生から「1年生のお手本になるように」といったお話でもあったのでしょうか。
なぜかやけに緊張していて、見ていてかわいいなと思っています。
大きな節目であるならば、手紙で気持ちを後押しします。
すごいね、楽しみだね。
そしていつものように、成長して私のもとから旅立つ彼女にも、この日のことを伝えます。
みんなが忘れてしまっても、こんなかわいい時期があったことを。
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2年生おめでとう
のどかへ
2年生おめでとう!
学年がひとつ上がることを「しんきゅう」といいます。
のどかのはじめての「しんきゅう」に、お母さんもワクワクしています。
なんども見学のおせわをしていた年ちょうさんたち、いよいよ1年生になるんだね。
学校で見かけたら、手をふってあげてね。
きっときんちょうしているから、のどかがわらってあげたら、あんしんできると思います。
のどかはもう、1年生になったばかりの時のこと、わすれてしまったかな?
さいしょはいつもおひるねをしていたけど、すっかりおねえさんになって、今では学校のあとも元気いっぱいだよね。
1年生のあいだ、たくさんがんばったなぁって思っています。
2年生もがんばろうね。
まい日おうえんしているよ。
お母さんより
進級おめでとう
大人になったのどかへ
あなたは小学2年生になりました。
成長した今では、あまり覚えていないかもしれません。
先生が1年生の終わりに、「新しい1年生のお世話をしっかりしてあげましょう」といったお話でもしてくれたのでしょうか。
のどかは時々すごく真剣な顔をして、「ちゃんと2年生にならないとね!」と言います。
私はあなたが初めての進級に緊張していることに驚きながらも、けなげで一生懸命で、かわいいなぁと思っています。
あなたはとても怖がりで、初めてのことや慣れないことは無関心を装って避けようとします。
でもきっともう少し学校に慣れて、自分の好きなことや楽しいことが増えれば、もっと積極的になると思う。
今はまだ、自分らしさを見つける道の途中にいるんだろうなぁと思って見守っています。
親バカかもしれないけれど、あなたは結構能力が高いのです。
周りを見回す注意深さも、判断力もある。
現状から次の行動を考えることもできる。
だからこそ怖くなってしまうのだろうけど、いつか必ず、自分を信じられる時が来ると私は思っています。
ちゃんとそばにいるからね。
ほんの数年後には、この時のことを笑って話せる日が来るでしょう。
「1人であんなに緊張して、おかしかったよね。」と。
そして私たちは忘れてしまう。
緊張して、一生懸命でかわいかったあなたのことを。
だからこうして手紙を書きました。
大人になってすっかり落ち着いたあなたは、自分の中にある弱さに厳しくなっているかもしれない。
でもあなたがこんなに小さくて弱かった時だって、家族みんなで大切に思っていたのです。
いくつになっても緊張して臆病になってしまう自分がいても、どうか見守ってあげて下さい。
あなたはこんな小さな時から、それを乗り越える力を持っているのです。
がんばれ、2年生。
そして未来のあなたも、がんばれ。
小学校2年生のお母さんより
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もうしばらく、弱さを見守りたい
次女は気が小さく、「緊張するとお腹が痛くなる」タイプです。
マイペースな長女とは反対に、周りの子がすることや、大人の顔色をとてもよく見ていて、人と違ったことをしたがりません。
長女が周囲と同調しつつも、それなりに自分のペースを保てるようになった今、家族の中で最年少の彼女をもどかしく感じる気持ちは、ないわけではありません。
けれど一生懸命であるがゆえに緊張し、それでもやり遂げようとしている彼女を見ていると、長女のお尻はたたき続けた私でも、「待ってやりたいな」という気持ちになります。
そうやって通り過ぎていく小さなことが、後からどれほど大切なものであるかも、2人目の彼女には感じたりするのです。
共に戦う同志のような長女とは違い、次女はいつまでも守ってやりたい子どもです。
もしかしたら、私のそんな気持ちが、彼女の成長を妨げているかもしれないと思うこともあります。
でも、もうちょっとだけ。
あと少しだけ、そばで見守っていようと思うのです。
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