雪がふったって本当?~思いがけない春の寒さに友人を気づかう手紙~
友人のハンバートさんから、写真付きのメッセージがとどきました。
なんと3月24日の今日、札幌にはかなりの雪がふったとのこと。
3月の半ばを過ぎたら雪がとけ始めて、歩くと泥だらけになるんだよ、という話を聞いたばかり。
春分のころには、北国にも春が来たみたいだなんて手紙も書いたのに。
生まれも育ちも北国の彼女にとってさえ、今朝の雪はショックだったのでしょう。
いつもより言葉少なに、出勤したような気がしました。
東京では桜も開花したとのニュースを聞きましたが、私の住む岡山でもストーブが片づけられないほどの冷え込み。
日ざしはこんなに明るいのに、春はどこへ?
友人への手紙を書きました。
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降るとき知らないなごり雪
今朝は大雪だったって、本当ですか?
送ってもらった写真を見てびっくりしました。
3月も終わりに近づき、札幌の雪もとけたかとのんきに考えていたんです。
さすが北国、なんて感心してる場合でもなさそう。
無事に通勤できましたか?
そろそろブーツも必要なさそうと話していたから、うっかりすべり止めもないような靴で出かけてしまったのではないかと心配しています。
日中とけた氷が夜にまた凍らなければいいけれど。
北国に住む人は雪なんて慣れっこかと思いきや、雪に慣れなんてないとあなたが言っていたので、今朝の天気は不安です。
春分もすぎたのに。
なごり雪とも言えない量ですが、降るときもわかっていないようです。
そしてこちらも今日は思いがけない冷えと強風。
ストーブに慌てて灯油を入れました。
暖冬だと油断させられて、ごほうびはおあずけをされたような、情けない気分です。
「雪もないのに、ぜいたく言って!」
って怒ってるあなたが目にうかびます。
そうだね、ごめんね。
でもストーブに火をつけながら、無事に帰ってきてくれるといいなぁと思っています。
たとえそれが、あなたが1人で暮らす部屋にでも。
「おかえり、あったかいごはんできてるよ。」と、あなたを迎えたいけれど、残念ながらそれは無理。
でも遠く離れた場所にいて、それでもあなたの無事を祈っている友達がいること、忘れないでいて下さい。
帰ったら、ゆっくりごはんを食べて、お風呂であたたまってね。
時間があったらお話ししましょう。
たとえ3月でも、明日の朝、魔法みたいに雪がすっかりとけているなんてことないんでしょうけれど。
そうだといいねって話したいなと思っています。
無事だよって、連絡くださいね。
待ってます。
ハナコ
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寒さがひとりに沁みないように
ハンバートさんは気ままなひとり暮らし。
誰かと一緒に暮らすのはあまり好きではないようです。
だからいつもは心配していません。
むしろ時間を自由に使えることをうらやましく感じるほどです。
それでも調子が悪いときや、今日みたいに急に冷え込んだ日は、ひとりで心細くないかと気になります。
誰かがいればやむを得えない暖房も、ギリギリまでガマンしていたりするから。
彼女があたたかさと引きかえに持つ自由も、今朝の雪の写真の前には保留になってしまうんじゃないかと思うのです。
でもそんなふうに心配している時にかぎって、「そんなのもう、とけてるよ。」なんんてケロッとしていることも多いので、今日もそうであることを願っています。
調子に乗って銭湯へ出かけ、帰りに風邪をひく、というパターンも彼女にはありがち。
心配して損した!と今日も思わせてくれるでしょうか。
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