ジミニーさんのことを話します

ジミニーさんは2つ年上、40代前半の女性です。

ハナコが尊敬し、お手紙の交換を通してたくさんの力をもらった人です。

今でも季節のあいさつや日々のこと、もっともオーソドックスなパターンとなる手紙をジミニーさんに宛てて書いています。

生まれも育ちも東京の人で、ハナコが知り合ったのは4年前。

お友達の歴史はまだまだ浅いのですが、それを補うくらい、たくさんのお手紙を交換しました。

 

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文通友達、ジミニーさん

ジミニーさんは、ハナコの大切な文通友達です。

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とはいってもメールでのお話が多いのですが、お手紙の交換を始めた頃、「メール友達じゃなくて、文通友達みたいですね」と、ジミニーさんが言ってくれた言葉が今でもハナコの記憶に残っています。

以来ジミニーさんにメッセージを送る時はいつも、便箋に手紙を書くような気持ちでいます。

まどろっこしい挨拶を省略できるメールやLINEにはない、気持ちを統一させる何かがそこには生まれる気がします。

 

ニックネームの由来

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ジミニーさんは日本人なので、このお名前はニックネームです。

由来はディズニー映画「ピノキオ」の登場人物、ジミニー・クリケットから。

旅人のコオロギ。

美声の持ち主で、放浪の旅の道中にゼペットの家に立ち寄りピノキオの良心役を任される。

ウィキペディアより

この設定の通り、いつもハナコに正しい道を示してくれる存在です。

 

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ジミニーさんがくれたもの

ジミニーさんと知り合った頃、ハナコは下の娘が1歳を少し過ぎたばかりでした。

赤ちゃん期が終わり、ほんの少しだけ自分の時間が持てるようになった時期。

ハナコは専業主婦として育児を続けて行くつもりでいましたが、社会から何年も離れていることや、ママ社会という独特な概念の存在する場所にいて、「一般的な常識が保てているのだろうか」という不安が捨てきれずにいました。

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そんな時に知り合った社会人のジミニーさんは、まぶしい存在でもあり、ハナコのものさしとなってくれたとても大切な人でした。

ジミニーさんと話すとき、ハナコは誰かの母親ではなく、1人の人間としてどうなのか、ということをひたすら考えました。

結果としてそれは、自分はどうありたいのか、どこへ向かうべきなのか、というはっきりとした気持ちをハナコの中に育ててくれました。

ジミニーさんのお仕事の話は、いずれ社会復帰する時のビジョンを持たせてくれました。

収入とやりがい、時間とのバランス。

ポジションなりの向き合い方。

いつかハナコも、こんな風になれたらいいのにとずっと思っていました。

 

 

背伸びをして知ったこと

そんな素敵な人だったので、ハナコはジミニーさんに好かれたくてたまりませんでした。

もちろん今でもそうです。

そしてそのために、たくさん背伸びをしました。

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手紙に嘘を書いたことはありません。

でもいつも読み終わった後、楽しい気持ちになれるようにと、手紙を書きながらいろんなことを考えていました。

ジミニーさんの友達にふさわしい、落ち着いた一人前の大人になりたいと、ずっと思っていました。

そしてそんな手紙がひとつずつ積み重なった時、ハナコは以前に比べるとずいぶん大人になれたような気がしました。

そんな気がするくらいなのでまだまだ成長の余地はありますが、それでも手紙を書き続けたことで、得られたものがたくさんありました。

 

あなたのジミニーさんへ

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子育ての時期に自分を見失うことはきっと珍しいことではありません。

全てを捧げても報われない、そんな出口の見えないトンネルに、自分の人間性を試される日々が続きます。

子育てだけでなく、これから迎えるであろう介護の時期もきっと同じです。

ハナコはとても幸運なことにジミニーさんと出会うことができ、毎日のささやかな出来事を共有し、体温のある言葉をもらえたことで気持ちを強く持つことができました。

でもきっと、誰にでもジミニーさんはいるはずです。

もしかしたらお手紙の苦手なジミニーさんかもしれないけれど、それでもきっと、いてくれるだけで自分を見失わずにいられるような、誰か。

あなたがそんな大切な人と、ささやかにでも細くでも、ずっとつながっていくために、ハナコの手紙にできることがあればいいのにと思います。

そんな思いも込めて、ハナコは手紙を書いています。

 

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