寒空の一番星に思う、あなたとのこと~睦月のしびれるラブレター~
2人の時間はこのまま濃くなっていくのかと思っていた年末年始。
けれど会えない日常が戻ると、まるで夢だったのではと思うような遠い過去です。
いつもそばにいたのに。
同じ景色を見れたのに。
大人になると、盲目になるのも一苦労。
恋人がいないことに慣れてしまう方が簡単だとすら思えるときも。
それでも仕事帰りにふと見上げた寒空に、思い出すのはやっぱり彼のこと。
恋心だって凍えています。
あたためなおして届けましょう。
私はいつでも熱々だよ。
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土星も近づく三日月の夜
ホームズさん
今月の9日、金星が土星にとても接近して見えるというニュースを見ました。
積年の恋心を伝えにきたのでしょうか。
どんな気持ちでいたのでしょう。
会えるってわかったとき、一番最初になにを話そうと思ったのかしら。
ロマンチックな風景に、想像がひろがりました。
つい自分のこと、かさねてしまったんです。
ホームズさんに会えるのがうれしくて、なにを話そうって、毎日考えていたのはちょうど1ヶ月前の年末。
時間が戻ればいいのにって、やっぱり考えてしまいます。
だって本当に楽しかった。
クリスマス一緒にすごせなかったからと、あなたが準備してくれたデートは最高でした。
こんな時間が何度もあるなら、遠距離も悪くないって思ったほど。
なかなか会えなくてさびしいけど、マンネリとも遠距離ですね。
今でも毎回ホームズさんに会うときは、初めてのデートの時のようにワクワクして、服や髪型に悩んでしまいます。
最初に何を話そうか、どこで食事をしようか、ずっと考えています。
限られた時間をめいっぱい楽しむには?
いい思い出を作るには?
そんなことばっかり考えてパンクしそうになって、それでもうれしくて。
でも会えた瞬間、あたまの中はまっ白。
あんなにいろいろ計画してたのに。
ええと、結局なんだったっけ?
一瞬だけそう思って、それでももう後はあなたのことだけ。
全部どうでもよくなってしまうのです。
きっと金星と土星もそんな気持ちだったんだろうな、と考えていました。
そばにいられた一晩、2人は何を話したのでしょう。
会えなかった間のこと?
それとも次のデートのこと?
きっと忘れられない思い出になったにちがいありません。
わかるんです。
だって私がそうだから。
私は次のデートまで、2人でいられた年末の思い出だけで過ごします。
それは満たされているような、せつないような不思議な感情だけれど、これこそがホームズさんを好きだと思う気持ちそのものだと、私は大切にしています。
終わってしまったさびしさはあるけれど、私たちにはこれからがあります。
仕事が忙しくて、気にかけてあげられなくてごめんねってホームズさんは言っていたけど、大丈夫です。
外がどんなに寒くても、私はあなたのことがとても好きです。
次のデートも、この熱々の気持ちを抱いて会いにいきます。
受けとめてくださいね。
土星みたいに。
ハナコ
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離れた2人が重なっていた時間
とても残念なことに、このニュースを知ったのは、10日のお日様が昇った後でした。
【金星・土星】今晩、二つの惑星が寄り添って輝く https://t.co/M1YPrPD2aa
— ハフィントンポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2016, 1月 9
明け方起きていたのに。
それでも想像せずにはいられませんでした。
久しぶりに会える、金星と土星のこと。
天体ではよく、何十年かに一度の現象が話題になります。
星たちにとって、それはたいした時間ではないのかもしれません。
それでも大好きな人との次のデートは、まさに何万光年も先のよう。
会ってから時間がそんなにたっていなければなおさら。
愛しい気持ちはもうおさえきれないほどなのに、受けとめてくれる人は遠い。
会えるのが楽しみだとか、次の予定を相談するだとか、そんな話は全然できないけど、手紙を書きました。
金星と土星が久しぶりに会えるから。
ただそれだけで、あなたが好きな気持ちをどうしても伝えたくなったから。
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