フリーランスが向きあう健康診断~乳がん編~

大人になって仕事をするようになれば誰だってそうですが、フリーランスは特に体が資本です。

私の仕事も、商品である記事を納品してこその報酬なので、集中力が途切れてペースが落ちた、体調を崩して仕事ができなかった、なんて日があると、収入はガタ落ち、生活に支障が出ます。

日々の集中力は規則正しい生活をして、しっかり睡眠時間を取っていれば、それなりの質を保てるのですが、病気になればそうはいきません。

風邪やインフルエンザのような、流行性のものは仕方ありませんが、長期の治療が必要になる病気は、いろんな意味で命取りになります。

notebook-336634_640

私はまだ抱えることのできる仕事量が少なく、複数のクライアントさんと契約してリスクヘッジすることができません。

なので、一度契約をしたクライアントさんが良い条件で仕事を下さる間はそこに集中し、お仕事が終了した時点で次のクライアントさんを探す、というやり方をしています。

幸いこれまで、一度契約したクライアントさんとは、こちらから契約を終了してもらえるようにお願いした時しか契約が終わった、ということがなく、長期間お仕事をさせてもらってきました。

でもそれは、納期と品質を絶対に守ってきたからです。

本当に細々とだったけど、信頼だけは大切にしてきました。

そしてその信頼は、健康な体があってこそのもの。

なので体がガタガタし始めた30代後半から、健診はちゃんと行くようにしています。

婦人科系の子宮頸がんと乳がんの健診は、市の補助で受けることができたので、今年で4回目。

特に今年は今までと違うことがあれこれあったので、同じようにフリーランスでお仕事をする女性の後押しになればなーと思い、記事にしてみました。

 

スポンサーリンク

 

乳がん健診の補助がなくなった

これまで私が住む市では、30歳以上の女性を対象に、乳がん健診には補助金が出ていました。

行き始めた当初、自己負担は500円だったのですが、子どもの医療費の助成金が増えてからは、成人の医療費への補助が削られ、1200円の自己負担に。

40歳までは触診のみの健診でした。

ところがついに今年、40歳未満の女性に対する乳がんの健診が廃止に。

これだけ若い芸能人が乳がんであることを告白し、大きなニュースになっているのに廃止とは…

 

スポンサーリンク

 

今年は、いつもと違う不安があった

廃止に呆然としたものの、もし補助があっても40歳までは触診のみだったため、本当は、もっと精密な検査をしておきたいな、と思っていました。

実は去年の終わりくらいから、なんとなくワキに近い肋骨の部分に痛みがあり、わりと深刻に、不安に思っていたからです。

おまけに今年は子宮に異常が見つかり、乳がんまでも…となる不安に、1人ひそかにおののいていました。

なので市の健診がなくなったことをきっかけに、きちんと自腹で検査を受けよう!と決心。

病院探しを始めました。

 

 

決め手は乳腺科があったこと

私が住む地域は田舎なので、あまり専門的な検査をしてもらえる病院がありません。

そこで少し足をのばし、車で30分ほどの街中にある病院を物色しました。

乳がん健診をしている病院を探したのですが、そこで知ったのが「乳腺科」の存在でした。

乳がん健診に適した設備が整っているうえに、乳がんや乳房の病気を専門的にしている医師に診断してもらえるとのこと。

せっかくわざわざ行くなら、超音波で検査してもらえる病院がいいと思っていたので、乳腺科のある病院を迷わず選びました。

予約なし・保険なし

住んでいる地域ではないことは、なかなかの障害でした。

私の行った病院では、市の健診ではないため、予約を取ることはできませんでした。

病院へ着いたのは9時で、診察を受けられたのは10時半です。

他の患者さんは、ほとんど乳がん健診の女性でした。

人気あるらしい。

そして異常を感じての診察でなければ、保険は効かないとのこと。

保険が効かなければ、検査費は1.2000円かかると受付で言われました。

ただ私の場合は胸の近くに痛みがあったので、それを調べるための検査として、保険を使うことができました。

 

 

検査内容

検査内容は、問診・触診・マンモグラフィ・超音波(エコー)です。

専門科だけあって、手際のよさとか、わかりやすさは驚くほど。

看護師さんがカバーしてくれるやり方や、先生の話し方には、無駄はないけど、とても安心感がありました。

不安になってる間もないほどテキパキと終了。

結果

すでに触診で、先生に「痛いの、ここですね?」と言われるほど、患部ははっきりしていました。

おさえられた骨の部分が、外すことなく痛い。

「ああああ、私、乳がんなのか、死ぬのかな、抗がん剤治療とかすんのかな、もうだめだ、泣きそうだ…」

と内心動揺しそうになったのですが、その後に続くマンモとエコーがとにかくスピーディ。

悲しみに暮れるとか、不安になるって、時間的余裕がないとだめだな!

ってことがわかったので、とりあえずベルトコンベヤーに乗せられた大量生産の商品のように検査を受け、あっという間に診察室に戻りました。

結果は。

「首のこりですね。」

 

 

すみませんでした、でも行って本当によかった

ホッとするやら、恥ずかしいやらで涙が出ましたが、首がこっていて、それがわきや乳房周辺の筋にまで影響しているのだとか。

私は首がすごく長いので、昔から首はよくこっていたのですが、最近のパソコン見っぱなし、スマホやりっぱなしの状態が本当によくないのだと。

仕事はやむをえないので、スマホ見てる時間を減らさねばなりません。

あたり前だわな。

大反省。

でもよかった。

ただ、これでセーフ!とは思っていません。

今回、絶対徹底的に検査を受けなければ!と思ったのは、両親と話をしていて、私の家系が、父方母方ともに、えらく立派ながん家系であるこことがわかったことも理由のひとつです。

だから、これからだって油断できない。

それでも今回初めて、きちんと検査を受けたことで、子育ても仕事も、しばらくは安心して集中できるなと思っています。

それは私にとって、とても大切なことです。

かかった費用

今回の診察にかかった費用は、3510円でした。

点数は初診料が282点、画像診断が889点となっていますが、私が求めていないこともあり、詳細は記載されていません。

確かに市の補助があった1200円とくらべたら高いけれど、内容や専門科で診察を受けられたことは、本当によかったと思っています。

 

 

やっぱり今年はもういいか、を避けるために

恐れおののいていたマンモグラフィも、ベテラン看護師さんのおかげか、想像していたような痛さはありませんでした。

申し訳なくなるほど、はさむの大変そうでしたけど。(察してください。)

けどマンモグラフィは痛いと聞くし、楽しいわけでもないのに、検査には時間もお金もかかります。

待ち時間が長いと、どんどん不安でたまらなくなる。

乳がんはそうでもないものの、子宮がん検診なんて、内診が不快で本当に嫌いです。

だからちょっとした理由で、行かないことにしてしまう。

逃げる理由を作ってしまう。

今回のように不安があったとしても、私はわずらわしさを理由に、行かなかったと思います。

けどここ数年、ちゃんと検査を受けに行けているのは、もともとママ友だった友達と、毎年必ずこの時期には検査に行こうと約束しているからです。

市が広報に健診のスケジュールを出したら、連絡を取りあって出かける日を決める。

そしてその日は、よほどのことがなければキャンセルしない。

友達に迷惑がかかるから。

絶対に逃げないために数年前、2人でそれを決めました。

不安な待ち時間は、ひたすらおしゃべりをして過ごす。

終わったら、ランチに出かける。

来年も、また一緒に行こうねと約束する。

確かに一人のほうが気楽で、万が一結果が悪かった場合、友達にも嫌な思いをさせるかもしれません。

それでも確実にこのスケジュールをこなすために、私たちはお互いに相手を拘束し、大切なものを守ろうと決めています。

同い年の子どもを2人もち、小さな病気や、日々の苦労をずっと共有してきたから、私たちは自分たちの代わりがいないことを知っています。

友達が倒れても、私はまともな力にはなれない。

そして私も、友達に頼ることはできない。

母親として、お互いの立場を保証するためにはじめた健診でしたが、今回の変更にも、とても効率よく機能してくれたので、ありがたかったと感じています。

私はフリーランスで、ささやかな立場ではあるけれど、それなりの責任を負って仕事をしています。

一匹狼は気楽でいいけれど、場合によってはパートナーを見つけて、自分の健康や、仕事に関わることを確実にするのも必要だな…と思った健診でした。

 

スポンサーリンク



 

コメントを残す

サブコンテンツ

はじめにもどる