選挙に行きました~2016年夏の参議院選挙~
若者枠でもなくなっているので、「選挙に行ってきましたぁ!」というテンションでもありません。
ただ、今回は遅ればせながらツイッターを始めてから初めての選挙だったこともあって、結構前から「選挙に行かねば…」という気持ちが強くなっていました。
それでも、開票が始まってみたら投票率は前回より悪くなってる…
自分が環境を変えただけで、世の中はあんまり変わってないんだなぁって、ちょっとがっかりでした。
面白くなったらいいなぁと思っていたから。
私の住む地域の選挙区では、2006年の参議院選挙で民主党の若い女性議員が自民党の重鎮を破って当選したのち、不倫が発覚し、言ってることもやってることもグダグダになったという黒歴史があります。
「何かが変われ。」と思っていた私も、黒歴史の片棒をかついでしまった1人でした。
女性議員の不倫が全国ニュースとなり、「なんか騒ぎになった人、いたよね!」と違う地域に住む知人に言われるたび、「あ、私、あの人に票入れたんだよね…。」と情けない気持ちで苦笑いしたものでした。
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そんなことがあって以来、なんだか気になる参院選。
行ってみたのですが、残念ながら選べたのは自民党・民進党・幸福実現党のみ。
しぶしぶ消去法で投票し、比例代表へ。
こちらは件の2006年に落選した元自民党議員が維新の党から出馬しており、行方が気になっていました。
落選後、コメンテーターとしてテレビで見かけるようになると、現代版越後屋のような印象が一変し、とてもわかりやすく政治のことを話す人、という雰囲気に驚いたからです。
自民党を応援するつもりもなかった。
何かしら悪いことをやってそうなベテラン政治家の雰囲気も好きではなかった。
けれど彼は、良かれ悪しかれ、ずっと政治の世界で体を張って来た人にしか語れない言葉で話をしていました。
自分の浅さを恥じながら、政治家を長くやるってすごいことだな、と思ったことを覚えています。
彼の言葉が素晴らしかったとか、わかりやすかったことに感動したのではなく、長くやることで見抜いた本質を備えていることに衝撃を受けて。
きれいなだけじゃ、やってこれなかったであろうことも、高いプライドを折られてもなお、堂々としていることも。
全てが政治という世界の中で、長い年月をかけて培われてきたものに思えたから、この人は本物の政治家なんだな、と思いました。
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今回の選挙で当選を果たした彼は、すでに80歳になっていました。
ワクワクして当選のインタビューを見たけれど、選挙戦のお疲れからか、それとも年齢からなのか、話していることはよくわかりませんでした。
ちょっと寂しい気持ちでした。
勝手に恩師のように思っていたから。
政治家としての彼を、応援していたわけではありませんでした。
けれどプロであることの凄みを、教えてくれた人だと思っていました。
私はいよいよ社会に復帰する時期を迎え、自分なりのプロを目指すことにしました。
そんな時期に行われた選挙は、プロの政治家から学んだことを、思い出させてくれるものでした。
身近な人であってもなくても、考え方に感銘を受け、いつか私もと思うような道を示してくれた人が、老いていくのを見るのはつらい。
だからせめて、学んだことがいつまでも私の中に息づいているように。
そして次なる世代に残せるように。
私も積み重ねていきたいと思います。
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