お会いできるのが楽しみです。~病気入院中の知人へお見舞いの手紙~

寒さ厳しいこんな時期、知人が体調を崩し、入院したとの知らせがありました。

かねてより健康状態がよくないとの話は聞いていたのですが、寒さが体にこたえたのでしょうか。

片づけなければならない仕事を気にかけていると言います。

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焦る気持ちは十分に理解しつつも、今は治療に専念してほしい。

すぐにお見舞いにかけつけられればよいのですが、こちらも年末仕事のあれこれに追われています。

とにかく今は、しっかり静養してほしいことを伝える手紙を書きました。

一通目は精力的に治療をしている人への励ましの手紙です。

 

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できるだけ早く、お見舞いに行きますね。

ナナセさん

こんにちは。

年の瀬も迫る折、その後体調はいかがかと気になっていたのですが、先日入院されたと伺いました。

急な寒さが、お体に負担になったのかもしれません。

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病院ではあたたかい部屋で、しっかりと体を休ませていらっしゃることと思います。

お忙しい身に気がかりも多いとは思いますが、今は体を治すことに専念して下さいね。

すぐにでもお見舞いに伺えたらよいのですが、少し時間がかかりそうです。

そんなこと言ってるうちに、あっという間に元気になって退院しちゃった、なんてことになるかもしれません。

その時はお見舞とかこつけて、お茶をご一緒させて下さい。

もしお顔を見られる時間ができたら、すぐにとんで行きますね。

お時間があるのをこれ幸いと、最近のお話も聞けたらいいなと思っています。

きっと驚く早さで回復し、退院はまだかと周りの人たちを困らせていることでしょう。

お見舞いとは名ばかりの、元気な姿でお目にかかれるのを楽しみにしています。

一日も早い回復を、心よりお祈りしています。

 

ハナコ



 

気持ちの弱ったあの人をいたわりたい。

短期で回復する病気であれば、体力もあり、本人も精力的に治療にのぞめますが、体が弱ると心にも影響するもの。

長引くほど心細くなります。

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そんな人には治ったら…という言葉が、重くなるかもしれません。

2通目はそんな気持ちも考えて、治療中の身に差しさわりのないような内容を心がけました。

春までゆっくりしましょうね。

ヒサノさん

師走突入とともに、すっかり寒くなりました。

空調の整った病院でも、冷えを感じることがあるのではと心配しています。

体を冷やさないように、あたたかくしていますか?

街は年末のよそおいで、せわしなく行きかう人であふれています。

見ているだけでこちらまで急がなくてはいけないような気分になりますが、年の瀬の風物詩だと大きくかまえることにしました。

春まではのんびりやろうと決めたからです。

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外はとても寒く、何かを始めるのによさそうなタイミングではありません。

今はじっと土の中の球根の気持ちで、あたたかな春を待とうと思っています。

体の回復には時間がかかりそうとのことですが、ヒサノさんもあせらず。

それぞれの春まで、しっかり体を休めて、芽を出すまでの力を貯めておきましょうね。

体力が回復してくると、普段よりずっと長い睡眠時間に、あれこれ考えることもあるかもしれません。

そんな時は窓の外をのぞいて、春はまだまだだと確かめて下さい。

春待ちの私たち、冬はのんびりに限ります。

またゆっくりと、お話にうかがいますね。

 

ハナコ

 

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たとえ同じ立場じゃなくても

今回は「まだ飛び立てない私」を入院中の知人と重ね、のんびりしようね、と伝えました。

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同じ病気でもない自分と、病との闘いを続ける知人とは、全く立場が違います。

押し寄せるのは、「自分にはきっとわからない」という不安。

春を待つ「私たち」という言い方に、抵抗を感じてはいます。

けれどそれでも伝えたいのは、同じ歩調で歩くつもりでいるよ、というメッセージ。

手書きする手紙に、一歩踏み込む勇気を託します。

きっと伝わる。

本当は心から、早く回復して欲しいと願っている気持ち。

 

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