お年賀や、新春の贈り物にそえるメッセージ~初春のお慶びを~
お年賀はもともと、新春のご挨拶に手土産として持参したものを指し、宅配などで届けることはタブーとされています。
けれど交通手段も発達し、人とのおつきあいが広まった時代において、郵送が失礼とは言えない現状があります。
年末に頂いたお歳暮に、早めにお返しをしておきたい場合だってあります。
お年賀として送るのが失礼かどうかは、相手によります。
あえてお年賀を送るとされている松の内を外し、1月7日以降に、ちょっとした贈り物として手紙を添えて送るという方法もあります。
その場合は手紙をメインとして、内容を濃くします。
今回は様々なタイプの新春の贈り物に添えるメッセージを紹介します。
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遠方の知り合いに贈る、お年賀に添えるメッセージ
気心の知れた方であれば、郵送することへのおことわりを入れたメッセージを添えます。
お年賀であるなら期間は元旦から3日まで、あるいは松の内である7日の到着分まで。
書き出しはお正月のあいさつで始めます。
謹んで初春のお慶びを申し上げます
ケイコさん、そしてご家族のみなさまはお元気に新年を迎えられたことと思います。
お会いしてご挨拶ができればよかったのですが、ご訪問の都合がつかず、お手紙でのご挨拶となりましたこと、お許しください。
大好きなおじいちゃん、おばあちゃんと楽しいお正月を過ごしているであろうマコちゃんたちにも、よろこんでもらえたらと思い、お菓子を贈りました。
いつもとはちがう忙しさにお疲れもあるとは思いますが、お休みが終わればまた、幼稚園で元気にがんばる子どもたちのために、すてきな思い出をたくさん作ってあげて下さいね。
暖かいクリスマスとお正月になりましたが、春まではまだまだ厳しい寒さになりそうです。
くれぐれもお体を大切に、元気でお過ごしください。
また近いうちにお会いできることを楽しみにしています。
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お歳暮のお返しに、春の贈り物
年末が近づいてから頂いたお歳暮。
アタフタとお返しするのも残念なので、年が明けて落ち着いた時期を選びました。
お年賀を郵送や宅配することは、基本的には失礼になるため、相手によっては難しい場合もあります。
そこで1月7日の松の内を過ぎた寒中見舞いとして、贈り物を考えます。
お正月で疲れた体を休めることができるようなものがいいな、と思っています。
寒中お見舞い申し上げます
年末にはすてきな贈り物をありがとうございました。
それぞれに走り抜けてきた秋冬を思い出しながら、家族みんなでおいしく頂きました。
お返しはみんなで相談しようと、ご挨拶が遅くなってしまったことをお許しください。
お正月休みにはヒロコさんに贈って頂いたイチゴの話で盛り上がりながら、私たちも楽しく贈り物を選びました。
年末年始はなかなかのんびりとはできなかったとは思いますが、少しでも体を休めて頂けたらと思っています。
こちらでは梅のつぼみがふくらみ始め、春の訪れを待ち遠しく感じています。
わが家は次女の入学をひかえ、年が明けてからはいよいよとの期待も大きくなっています。
寒さはこれから厳しくなるとの予報ですが、楽しみなことがいっぱいの春に向けて、お互い元気で過ごしましょうね。
またお便りします。
ハナコ
寒中見舞いに添えて
お歳暮を頂いたまま、喪中のハガキで年賀状も送れないと知った知人。
思いがけない弔事のために、慌ただしい年末年始を過ごしたであろう大切な人をねぎらいたい。
そんな気持ちを込めて贈り物をとどけます。
寒中お見舞い申し上げます
年末にはお歳暮をありがとうございました。
諸々慌ただしく、暮れのご挨拶がおろそかになり申し訳ありません。
暖冬といえども年が明けてからは厳しい寒さが続いていますが、ナナコさんとご家族の皆さまはお元気でお過ごしですか?
あまりの寒さに完全防寒で散歩に出かけたのですが、梅や桃のつぼみはふっくらとして赤みを増し、着々と春に向けて準備を始めていました。
家の中でゴロゴロしていたら、あっという間に春になりそうです。
のんびりやの私も、そろそろ次女の進学に向けた準備を始めなければと慌てています。
ナナコさんも娘の仕事とはいえ、大きなお役目を終えられ、お疲れも感じられる頃と思います。
くれぐれもお体を大切に、寒さや忙しさを乗り切って下さいね。
大きな波を越え、ますます強い絆で結ばれたナナコさんたちご家族が、今年もまた支え合いながら、さらなる飛躍の年とされることを心からお祈りしています。
落ち着いたら、ゆっくりお話できるといいなと思っています。
またお便りしますね。
ハナコ
ルールやマナーが気になるとき
お年賀のしきたり、喪中の決まり、タブーとされる表現など、慶事や弔事までもが入りまじり、年始のご挨拶は神経がすり減ります。
失礼になっていないか、粗相はないか、入念にチェックをするものの、参考にするものによって内容が違うこともよくあります。
ハナコも40歳を目前にひかえ、そろそろ失敗できない年齢になってきました。
ミスは許されないと血眼になり、必死で調べた結果わかったことは、地域によっても、世代によっても、とらえ方には人それぞれ違いがあるということ。
60代半ばになるハナコの母世代でも、絶対とは言い切れないことばかりです。
ならばできることはひとつだけ。
「あなたにこの気持ちを届けたい。」
それを余すことなく言葉にします。
くどくどと長い言い訳は見苦しい。
けれど形式的な贈り物ではなく、あなたに元気でいてもらいたい、その気持ちは長くなっても全て書きました。
喪中とはいえ、年賀状の届かなかった新年はやっぱりさびしいものです。
あるいは楽しくても、慌ただしかったお正月の疲れが出ているかもしれません。
雲は厚く、春は遠い。
どんよりとした曇り空に、ため息が出ることだってあるでしょう。
そんな時、春が来ることや会っておしゃべりすることを想像できる手紙が届いたら。
「こんな贈り物が届いたよ。」と、そばにいる誰かとお茶を飲みながら手紙を読んでもらえたら。
この時期の贈り物はそんな力を持っています。
ささやかでもいい。
あの人を想う、あなたの気持ちを届けます。
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