11月生まれの友人に贈る、誕生日の手紙~霜月に咲く椿の贈り物~
空は高く、冷たい空気に気持ちもきゅっと引き締まるような季節。
こんな季節に生まれた友人は、11月の空気そのままに気高く、それでいて柔らかい太陽の陽射しのような優しさを持った人です。
大人になると、誰かを手放しで称賛したり、ほめられることが少なくなるもの。
でもお誕生日には素直に、友人でいてくれることに、最大の賛辞を贈ってもいいじゃないかと思うのです。
嘘や誇張ではなく、贈り物の代わりに、あるいは贈り物とともに、友達でいてくれることにどんなに救われているか、季節の言葉をちりばめて手紙を書きました。
プレゼントボックスみたいに、11月の幸せをたくさん詰め込んでいます。
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霜月に光る控えめなあなたの優しさ
椿さん
あなたのお誕生日が11月だと聞いたのは、まだ夏真っ盛りの頃でした。
私はその時、あなたがどんなに暑くても、いつもとても涼しげな笑顔を向けてくれる理由がわかったような気がしました。
秋から冬、寒さが一気に厳しくなる季節に生まれたあなたは環境の変化に強く、どんなに暑くても寒くても、変わらない優しさで私を受け止めてくれる素敵な友人です。
初めは、あまり自己主張をしない控えめな人なのかと思っていました。
あなたがあまりにも周りを気づかい、常に他の誰かの気持ちを優先させるところを何度も見ていたから。
でもその優しさの中に凛としたあなたらしさが顔を出した時、本当に椿みたいな人だと感動すら覚えたことを思い出します。
11月の花でもある椿の花言葉は「控えめな優しさ・誇り」。
この季節の美しさそのままの人なんだと、理屈を超えて納得したのを覚えています。
時は霜降、まもなく立冬を迎えます。
寒さに向かうことばかりに気を取られる時期ですが、あなたを見ていると、寒いからこそ際立つ暖かさがあるのだと感じます。
同じ秋でも、冬の気配のない10月生まれの私には、あなたのように厳しい環境でなお、温度を下げない優しさが欠けています。
あなたはきっと、「ハナコには、10月にしかない良さがあるじゃない。」と控えめでいて魅力的な笑顔で言ってくれるでしょう。
それでもあなたを見ていると、強さとは美しさでもあるのだと思わずにはいられません。
今年もあなたと一緒に、冬を迎えられたら素敵だと思う。
今日も寒いねって笑いながら、楽しいことをこれからもたくさん見つけたい。
あなたとなら、毎日が素晴らしいものになると私は確信しています。
今までもそうだったし、これからもきっとそうです。
どんな時も変わらない優しさをありがとう。
辛い時、苦しい時、どれほど救われたかとても言葉にはできません。
あなたが私の友達でいてくれることで、私の人生は祝福されています。
お誕生日おめでとう。
あなたの誕生に、心から感謝しています。
ハナコ
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今日だけはありったけの感謝の気持ちを伝えたい
ハナコは生粋の日本人ですが、愛情を出し惜しみするのは嫌いです。
誰かのことが好きなら、どんなに好きか、言葉を尽くして伝えたい。
けどやっぱり面と向かって伝えるのは恥ずかしいし、きっと相手もこそばゆい。
でも手紙なら、書いてもいいと思うのです。
しかも今日は大切な友人の誕生日。
日頃言えない感謝の気持ちや、本当は気がついている友達の素敵なところ。
それを全部詰め込んで、お祝いのメッセージにしました。
具体的なエピソードを織り交ぜ、だからあなたは素晴らしいと伝えれば、さらに心に残る手紙になるでしょう。
ここで紹介したのは、椿の代表的な花言葉です。
椿には赤、白、ピンクと色があり、それぞれに花言葉が違います。
赤は、気取らない優美さ・謙虚な美徳・控えめな素晴らしさ。
白は、完全なる美しさ・申し分のない魅力・至上の愛らしさ。
そしてピンクは、控えめな美・控えめな愛・慎み深さ。
いずれも日本のバラと称されるほどの美しさを持ちながら、自己主張の強すぎない椿のイメージそのもの。
少しずつ意味は違えど、その魅力の結晶のような言葉はメッセージにふさわしいものばかりです。
和の美しさが際立つ季節、あなたしか知らない友人の魅力を、最大限に称える手紙を贈って下さい。
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