成人式をむかえる君に~二十歳のあなたに贈るお祝いの手紙~

今、自分が二十歳だった頃から約20年。

そして娘たちはあと10年で二十歳をむかえます。

どちらの時間が長いかなんて、比べるべくもなく。

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彼女たちの濃密なこれからの10年を見越して、何かを語ることはできません。

かと言って「昨日のようだ。」なんていうほど、気持ちは老けていないつもりです。

だからもうすぐ40歳になる私から、20歳をむかえるあなたに。

今言える、ありったけのおめでとうを伝えます。

 

※成人式を迎えた人からご両親へ贈る手紙はこちらから
成人式の日に、両親に贈る感謝の手紙~20年ぶんのありがとう~

※娘さんや息子さんが成人式を迎えた知人へのお祝いはこちらで
20年間のお疲れさま。~成人式のお祝いに、ご両親へ送る手紙~

 

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苦労なんて買わなくていい

ノブくん

成人おめでとう。

「あの赤ちゃんが!」なんて言ったら、「お世話になってます。」なんて大人の切り返し。

時間は流れたのだと思い知らされました。

それにしてもあなたに流れた時間の重み。

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見るたび大人びていく表情に頼もしさを感じていましたが、20年の歳月は人をここまで立派にさせるのかとしみじみしました。

ご両親がどれだけ大切に育てられてきたかは、近くで見ていた私もよく知っていたのですが、あなた自身の努力が、外見にもあらわれているようです。

よくぞここまで、なんておばあちゃんみたい。

それでもそう思わずにはいられないほどの、あなたの成長に感動しています。

二十歳をむかえるにあたり、きっとたくさんの人が、貴重な言葉をかけて下さるでしょう。

私も何か…と思ったのですが、人生の先輩をしのぐような言葉はプレゼントできそうにありません。

なのであなたと私の間にある20年から私が学んだことについて、ひとつだけ。

「若い頃の苦労は買ってでもしろ。」というけれど、そんな必要ありません。

私はそこそこマジメで、それなりに中途半端な人間なので、ほんのちょっと積極的に苦労もしてみたり、のらりくらりと逃げたりしてきました。

そうしてわかったことは、わが身を犠牲にして買った苦労では、誰も幸せにできなかったし、自分も幸せになれなかった、ということ。

そしてふりかかる重たい出来事から逃げて楽しい思いをたくさんした後、勝手にやってきた苦労は、なんだか気持ちのいい結果を残して去っていきました。

つまり自分が苦労だと思ってることは、苦労と呼べるほどたいしたものではなくて、本当の苦労は自分の想像をはるかに超えるものであること。

そして自分の周りで起こるいろいろなことを楽しむすべを身につけていれば、想定外の出来事だって、プラスの経験に変えていけるのではないかと私は思っています。

若いあなたにとって人生は楽しいことの連続で、おもしろそうなことがたくさんあるに違いありません。

興味があるなら、全部やってみたらいいのです。

罪悪感なんて必要ない。

ただし全力で。

そうすることであなたが得られる力は、わざわざ買ってする苦労から得るものより、ずっと大きいはずです。

どうかこれからの人生を、あなたらしく楽しんでください。

今のその笑顔が、これからもずっとあなたとともにあるように願っています。

 

ハナコおばちゃんより

 

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人生は楽しんでいい

苦労なんて買ってまでしなくていい、というのは母が言っていた言葉です。

昔の上司が言ってくれたそうで、その人が言ったのは、「苦労はわざわざ買わなくたって、嫌でもしなければいけない時がくるから。」というもの。

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私もそう思います。

まだまだ頼るつもりだった親はいつの間にか年をとり、結婚によって広がった親戚からはまさかの横やり。

それでも自分の人生を手放さないためには、きっとまた楽しいことや、幸せなことがたくさんあると信じて進むしかありませんでした。

そして苦しい時、いつでも支えになったのはこれまでの幸せな思い出。

自分はまたあの場所に戻れるという自信。

ようやく思春期の出口にたどりついたばかりの20歳の若者の目の前には、これから立ち向かう社会や人生が、天高くそびえていることでしょう。

けれどそれを乗り越えるためには、楽しい時につちかった前向きな気持ちや、根拠のない自信が必要なのです。

考えてみよう 楽しいことを

クリスマスのおもちゃ

おいしいお菓子

さあ それだけで とべるとべる

ユー・キャン・フライ!

~ディズニー・ピーターパンより “You can fly!”~

 

 

子どもの頃に観たディズニーの映画は、少し大きくなるとどれも幼稚に感じて長らく疎遠になっていました。

でも今、自分の子どもたちと観ていると、人生にとってこんな大切なヒントが隠されていたのかと、衝撃を受けることがあります。

最近ではインサイドヘッドの秀逸なたとえのおかげで、難しい年頃になってきた娘とメンタルなことを話すのがとてもスムーズになりました。

 

 

「楽しもう!」というディズニーの呼びかけが、なんだか沁みるアラフォーの成人式でした。

 

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