快晴の芒種に夏への期待をこめて~友人に送る6月初めの手紙~

6月初めは二十四節気の芒種にあたります。

暦の上では麦や稲など、穂の出る作物の種を植える時期なのだとか。

2016年の芒種は6月6日から、21日の夏至までの期間です。

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梅雨入りする前の青空が広がり、これ以上ないほど気持ちのよい時期。

まもなくお別れするさわやかな季節を惜しみながら、大切な友達への手紙を書きました。

友人たちも、お天気のいいあいだに冬物の服を片づけ、夏の準備に忙しくしていたはずです。

これから来る季節を気持ちよく迎えられるよう、願いを込めてメッセージを送ります。

 

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さわやかな季節になりました

ジミニーさん

このさわやかなお天気はあと何日続くのかと、毎日名残りおしい気持ちいっぱいで青空を見上げています。

きっとジミニーさんも、必要なくなったシーズンの服を片づけ、慌ただしく夏の準備をしてお過ごしのことと思います。

お天気がいいと、気持ちが急いてしまいますね。

ただでさえお忙しい日々の中、お疲れが出ていないか気がかりです。

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私もやっと雨がやんだとはりきって次々に大物を洗濯してしまい、やけに眠たくなるのが早い日が続いています。

それでも間もなくやってくる雨の季節を少しでも快適に過ごしたくて。

あれもこれもと欲ばっています。

ジミニーさんは予定していたこと、終わりそうですか?

お仕事をしながらおうちのこともとなると大変ですが、体調と相談しながら、気持ちよくお過ごし下さいね。

目をうばわれるほど鮮やかだったれんげ畑は、田植えや夏野菜の準備に向けて、黒々とした土が掘りかえされていました。

春が終わったさびしさを感じながら、それでも満ちあふれるエネルギーに、夏が待ちどおしい気持ちでいます。

気温も湿度も高くて、本当にその時期がくればつらいけれど。

それでもぐんぐん成長する植物たちのように、太陽に向かってのびる私の気持ちもおさえていられません。

今年の夏は、何か楽しいことありそうですか?

ビアガーデンだとかバーベキューだとか。

言葉を聞くだけで、ムッとした夜の空気さえ胸いっぱいに吸いこみたくなるほど愛おしいのですが、それだけではない楽しみも見つけたいなと思っています。

ジミニーさんも、そろそろキッズプールなんかにお出かけされるのかしら?

また楽しいお話を聞かせてくださいね。

それではまた、梅雨になるまでにお手紙書きます。

 

ハナコ

 

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あなたと過ごす同じ季節

札幌に住むハンバートさんには、真夏になるまでこの贈り物のようなお天気が続きます。

ハンバートさん

もうすぐこちらは梅雨に入ります。

梅の雨だなんて、日本語は本当に風流です。

まるで言葉巧みにうまいことばっかり言ってるあなたみたいだと、今日絡みたい気分なのです。

どんなに冬が厳しかったかって。

北海道では夏までさわやかな季節が続くだなんて、不公平です。

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あなたとのおしゃべりだって、風が気持ちいいね、今日は暑いねなんて、同じ季節を感じていられたのに、またさよならするみたいでつまらない。

今度私たちが同じ季節を過ごせるのは、今まいた種が実をつける秋頃です。

それまでは西日本は暑すぎておかしいとか、いつまでたっても雨ばっかり降ってるとか、不満ばかりのちぐはぐな時期が続いて、あなたと交差する季節がありません。

だからね、この素晴らしい季節を本当に名残惜しく感じています。

今日は気持ちよかったねって、一緒に笑える貴重な時期。

いつもよりずっと、気持ちが通っているような気がしています。

元気でいて下さいね。

またなんだかんだとちょっかいかけるような手紙を書きます。

ハナコ

 

 

全力で洗濯物を片づけて

ママ友のハルちゃんとは、やっぱり洗濯物の話題。

1日が気持ちよく終わるって、とても大切なことなのです。

ハルちゃん

いいお天気が続いて、洗濯物が気持ちいいね。

部屋がすっきりした夜は、達成感があるよね。

「よし、働いた!」と思いながら、さっさと布団に入ります。

相変わらず私は家にいて、お天気が悪くたってそうそう困らない生活だけど、雨の日は、「ハルちゃん困っているだろうな」って、いつも考えています。

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「仕事がない日に雨が降ったら、せっかく今日は洗濯できたのにって思うし、仕事の日に雨が降ったら、仕事なのにかわかないって思う。」

笑いながらハルちゃんは言っていたけれど、家事がどんどん貯まっていくストレスは、きついだろうなと思ってたよ。

仕事がない私でさえ、どんよりしてしまうもの。

梅雨が近づくと焦るね。

今のうちにできることないかなって、毎日必死になるね。

毎年同じ時期に、同じ気持ちで、同じことをくり返しながら、それでもこうして続けていられるのは、「晴れたらやること多くて疲れたね」って笑って、「雨は困るよね」って言いあえるハルちゃんがいるから。

子どもたちが大きくなるのと一緒に、私がハルちゃんとお母さんとして積み上げてきた時間も、育っているんだなと思っています。

私たちの花は色も種類も別々で、咲く時期だって違うでしょう。

それでも、一緒に種をまいて肥料をやってお世話したこと、それ自体が私の中ではとても楽しい思い出です。

今年も植えられたばかりの稲や野菜を見ながら、楽しい季節が来るといいなと思っています。

また子どものことや仕事のこと、いっぱいおしゃべりしようね。

 

ハナコ

 

 

期待の種

去年どんな失敗をしていたって、つらいことがあったって、今年の種は大きな実になるんじゃないかと思う。

無反省ではなくて、人間はそれくらい単純でいいのではないかと思うのです。

日々の生活はこんなにもハードで、生きていくのは大変です。

それでもお天気がいいねって友達と笑って、夏が楽しみだねって話せたら、十分幸せだと感じるようになりました。

ちょっとしたうれしいことを、共有できる友達がいるってステキなことです。

みんながまく種が、きれいな花を咲かせますように!

 

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