元気で学校行ってるよ~4月後半、穀雨に送る両親への近況報告~

4月の後半。

20日あたりは穀雨といい、変わりやすい春の天気が安定し、日差しが強まる時期です。

子どもたちは新しいクラスになじみ、学校生活のリズムがととのって来るころ。

春休みに会った孫娘たちを気にかけてくれていた両親、義両親へ近況報告の手紙を書きました。

雨の予報をきくと、登下校のためにてるてる坊主をつるす母にも、雨はきびしいだけのものではないことを伝えます。

百穀を潤し芽を出させるという、まさしく穀雨のように。

 

百穀春雨

お父さん・お母さん

あたたかい季節は、雨の季節でもありますね。

せっかくの新学期なのに、やる気を冷やすようなお天気が続いています。

学期のはじめは荷物も多く、ぬれてしまうのではと心配しました。

それでも帰って来る子どもたちの顔は晴れやかで、新しい先生が聞かせてくれた話や、同じクラスになった友達のことをうれしそうに話しています。

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大丈夫なんだな、と思ってるよ。

新しいクラスになじめるか、仲良しの子とはなれても大丈夫かと心配してくれていたけれど、ちゃんとうまくやっています。

学年があがれば悩みもふえていくだろうけれど。

毎日ちゃんとごはんを食べさせて、しっかり眠っているかを見守ろうと思います。

それしかできないけれど。

そうしてもらっていた私は、いつも大丈夫でした。

離れていたら毎日の変化もわからないし、心配もすると思うけど。

困ったときは相談するからね。

迷惑なはずの雨も、春休みに買ってもらった傘のおかげで、ウキウキしています。

単純だなぁとあきれつつも、前向きな気持ちを春休みにたくさんチャージしてくれたことを感謝してるよ。

雨がふるたび傘を上手にさせるようになって、スカートはぬれそうだからやめておこうとか、いろんな工夫をしています。

学校生活を快適に送れるように、自分で考えようとしています。

大変だろうけれど、悪いことばかりじゃないなと思う。

強い芽をだすための、恵みの雨なのかもしれません。

誰かのランドセルカバーがかわいいとか。

そんなことも楽しそうに話しています。

連休には、また顔を見てやってね。

ほんの少しのあいだに、きっと大きくなってるよ。

 

ハナコ

 

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恵みの雨をたくさんうけて(義両親への手紙)

お父さん・お母さん

いよいよ新学期。

入学式やクラス替えにドキドキしながら、新しい学年がスタートしました。

どんな先生になるのか。

仲良しのお友達とは同じクラスになれるのか。

子どもたち以上に親の不安はふくらんで、始業式をむかえました。

ただいまと同時に玄関までむかえに出て、顔色をそっと確かめたのは秘密。

それでもこちらの心配をよそに、ケロリとした顔で「お腹すいた。」なんて言っていました。

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朝の雨は大丈夫だったのかとか、先生はどんな人だったのかとか。

聞きたいことはたくさんあったけど、本人の言葉を待ちました。

始業式は宿題がすくないことや、明日から給食がはじまること。

連絡事項をつたえる言葉に、少しずつ気持ちがまざります。

担任の先生があんまり若くなくて残念。

あかねちゃんと同じクラスになって、一緒に帰れるからうれしい。

これまでと変わらない明るい口調に、内心ほっとしています。

雨だろうが、新学期だろうが、子どもは自分で乗りこえて行くんだなと、うれしい気持ち半分、肩すかし半分。

私も親として、成長しなければいけない時期にきているようです。

心配はさじ加減がむずかしいけれど、あたたかくなると雨はその量を増やすように。

新芽が力いっぱい成長できるよう、多すぎず、少なすぎず、見守っていようと思います。

5月の連休にはまた、ひとまわり大きくなった子どもたちを、見てもらえたらいいなと思っています。

 

ハナコ

 

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種まきの時期

穀雨はまた、種まきに適した時期といわれています。

秋に、あるいは来年の春、たくさんの実りがあるように。

毎日があわただしくても、種まきを忘れてはいけないなと思っています。

おじいちゃんやおばあちゃんと、子どもたちの心をつなぐことも、母親の大切な種まき仕事。

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かけてもらえた気持ちはきっと、子どもたちの心の中で芽を出します。

「雨、大丈夫だったって、ばあちゃんが心配してたよ。」とひと言だけでもいい。

子どもたちには、大切にされた記憶の種がひとつ残ります。

ただこれからどんどん増える恵み(のはず)の雨。

ぬれた服をかわかし、体をあたため、明日もまた元気に出かけて行けるようにするのがお母さんの本業なら、種まきの後からが正念場です。

今年もがんばろうっと。

 

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