寒さゆるがぬ光の春に~友人に送る立春の手紙~
立春をむかえたものの、気温は低い日がつづきます。
それでもこよみの上で春となれば、友人の職場では本格的な春に向けての準備が始まります。
長くなる日になんとなく、無理を重ねているかもしれません。
実際、冬至より1時間近くも明るい時間が長くなっているのに、寒さは続く立春のころを、「光の春」と呼ぶこともあるそうです。
頭の中は春にむかっていても、体は寒さ対策が必要です。
無理して体調くずさないでね。
帰ったら、ちゃんと休んでね。
ここでは早朝から仕事にむかう友人と、春まだ遠い北国にすむ友人に、ねぎらいの手紙を書きました。
※ 季節の変化に気がつきにくい生活がつづく、おばあちゃんへの手紙はこちら
まだまだ寒い日が続きます
テレビでは淡い色のワンピースをきた女性が、立春を迎えたと知らせていました。
心なしか化粧も明るく、春の陽ざしを意識しているよう。
でもそれを見ながら、「そんな薄着だと、風邪ひくよ。」って思ってしまいました。
だってそのテレビを見ている私の部屋ではまだ赤々とストーブが燃え、お鍋には温かい料理ができていて、ベットはフカフカ。
ほんとはまだまだ寒いんです。
なのに世の中はまるで春みたいな雰囲気。
その後に続くニュースも、春のファッションでした。
きっとジミニーさんの職場でも、年度末や年度初めの準備に忙しくされていることだと思います。
扱う商品が春物であれば、冬の装いにさえ気をつかうのかもしれません。
ちょうど最近、立春のころを「光の春」と呼ぶことを知りました。
これまでより日中は明るく、陽もずっと長くなるけれど、気温は伴わない光だけの春を指すそうです。
それも間もなくあたたかくはなるのですが、こういう時は無理をしてしまいがちです。
荷物になるからと薄着で出かけたり、夕方明るいからと部屋を冷えたままにしていたり。
気がつかないうちに、少しずつ体を冷やしていることがあるかもしれません。
忙しい身に、それは意外と大きな負担になります。
こんなふうに気づかうと、「そんなに年じゃないよ。」とジミニーさんは言うけれど、これは年齢の問題じゃなく。
どんなに丈夫な人でも、これから春にかけては体調管理がむずかしい時期です。
あたたかいお風呂で日々の疲れはしっかりとって、おいしいごはんで元気をチャージしてくださいね。
どこかで本物の春をみつけたら、またお手紙書きます。
ハナコ
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春眠あかつきを覚えず
「今日から春らしいよ。」って教えてあげたら、「こっちはまだ真冬だよ!」ってお怒りはごもっとも。
さすがの私も札幌に春が来たとは思っていません。
春って聞くとちょっとうれしいかと思って言ってみたけど、まだ寒さがきついよね。
「そういえば陽も長くなったよねぇ。」なんてのんきなこと言ってる私とは、状況が違いすぎたみたいです。
あなたが送ってくれる撮ったばかりの夕方の写真、いつも夜みたいだもの。
立春は気温としてはまだ寒いけれど、陽が長くなって、日中明るくなるから「光の春」と呼ばれるそうです。
けどあなたのすむ街には、まだ光も届いていないみたい。
だからよけいに、早くあなたのところにも春がくればいいのにと思っています。
札幌があたたかくなり始めると、寒さで固まった体がいやされるのか、あなたはヒマさえあれば眠るようになる。
電話をかけるといつも寝ボケた声で「今、何時?」と聞くあなたは、まるで冬眠からさめたクマみたいです。
私は「春眠あかつきを覚えずって、まさしくこのことだな。」なんて思いながら、ようやく訪れた北国の春にほのぼのとしてしまうのです。
ただその頃、こっちは真夏日を記録し始めるんですけどね。
暑いんだ、やっと春なんだと言いあえる季節が早く来るといいな。
立春のニュースに、そんなことを考えていました。
とは言っても、暦どおりなんて言葉は存在しない場所。
しばらくは気をゆるめず、寒さに負けないで元気でいてくださいね。
札幌もいよいよ春だってきいたら、すぐに連絡します。
ハナコ
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大人の春
子どものころは4月になれば春だと思っていました。
けれど会社勤めの友人は、年明け早々に春商戦に突入。
そうかと思えば北国に本物の春が訪れるのは、ゴールデンウイークの頃です。
パステルカラーのイメージでみんなを油断させながら、実はとっても過酷な立春。
特にデリケートな年齢にさしかかったハナコのような女性には、強力な冷えが立ちはだかります。
いろんな場所で体をはって春を迎える友人たちに、元気でいてほしいと願う光の春でした。
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