春一番が吹いた日に~友人へ送る嵐の日の手紙~

週末に春一番の予報。

嵐になりそうです。

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週間予報を見ても、7度前後だった最高気温が一気に15度まで上がると予想されています。

ついに春がくるという淡い期待と同時に、寒さとの最後の戦いか…というよくわからない緊張感。

平日じゃないから、ジミニーさんはおうちにいるかしら?

北海道に春一番はないなら、ハンバートさんは知らずに終わるのか。

それぞれが迎える最初の春が、穏やかなものであってほしい。

そんな気持ちをこめて、大切な友人に春到来の手紙を書きました。

 

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週末は大荒れの予報です

ジミニーさん

週末は一気に気温が上がるとのことで、お出かけ日和かとカン違いしていました。

どうやらやってくるのは春一番。

大荒れになりそうです。

 

 

春だなんて、おだやかな冠をつけているせいでしょうか。

物心つくまで、私はずっとポカポカ陽気が到来するのだと思っていました。

満を持してやって来るのは冬の終わりを告げる嵐。

とはいっても、嵐がすぎた後はまた急激に気温が下がるのだそうです。

それが春一番。

なんだかイメージと違うと思っていたのですが、語源を知るとそうとも言えず、とにかくまだ油断禁物と気をひきしめています。

土日に吹く予報だったので、ジミニーさんのお仕事がスケジュール通りお休みだといいなと思っています。

ほこりっぽい駅のホームで吹く強風や、夜になるとぐんぐん下がる気温。

この時期の通勤を思い出すと、大好きなジミニーさんが、そんな思いをせずにすめばいいのにと考えずにはいられません。

ただ風はおさまっても、冬型の気圧配置はしばらく続くようで、週明けは寒さ対策が必要です。

ジミニーさんが私のようにうかれて、春だ春だとはしゃぐとも思えませんが、まだしばらくは、あたたかくしてお出かけくださいね。

さつきちゃんも、お休みのママとのおでかけを楽しみにしていることでしょう。

かわいい顔を見たら、「おうちにいなさい。」なんてきっと言えないから、小さな手をしっかりつないであげてくださいね。

私も残り1か月となった幼稚園に、ずいぶんしっかりした次女の手をつないで歩きながら、春がくれば、こんな毎日も終わるのかと考えていました。

身支度をととのえて出かける朝はせわしなく、もう少し余裕があればいいのにと、ずっと思っていました。

季節がめぐるたび、あと何回春がきたら、玄関でいってらっしゃいと言えるようになるのか、待ちどおしい気持ちでいました。

けれど終わりが見えた春は、こんなにもあっけなく、嵐みたいにいろんなことを終わらせて去っていきそうです。

つなぎとめることはできないけれど、せめて迎える春が光に満ちているように、残された時間を大切にしようと思っています。

余韻にひたる私とちがって、ジミニーさんにせまるのは年度末。

お忙しくされているとは思いますが、春一番にまけないよう、元気でおすごしくださいね。

 

ハナコ

 

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春一番と梅雨の話

ハンバートさん

こちらでは、週末に春一番の予報です。

桜も遅い北海道、春一番はいつなのかしらと思ったら、北海道や東北に春一番はないそうです。

うらやましいような、物足りないような、前に梅雨がないって聞いたときと同じような気持ちになりました。

きっとあなたは、寒い冬を耐えたごほうびなんだって言うだろうな。

勝ちほこったように言われるとなんだかくやしいから、「沖縄もないんだって。」って絶対言ってやろうと思ってます。

 

 

とはいっても物足りないのは、きっと同じ気持ちになれないから。

食べたことのあるお菓子。

読んだことのあるマンガ。

そんなものと同じように、「すっごい風強かったよね!」と言いたいだけかもしれない。

髪が悲惨なほど風にあおられて、目にほこりが入って痛くて、おまけにどんどん寒くなって。

春が来たと思わせて、なんにもいいことないじゃないかとヘコんだ夜に、「ホントひどかったね。」とあなたと話せたらよかったな。

「なんだかんだ言ったって、春はまだだよね。」と、30代半ばをすぎても春一番の意味がわかっていない、情けない大人が2人で開きなおりのおしゃべり。

そんな想像はしてみたものの、残念ながらあなたは北国の人。

だからここは私が体をはって、本州をおそう春一番がいかなるものかをレポートしますね。

吹雪とはちがう厳しさがあるんだってこと、わかってもらうつもりです。

「ハナコはおおげさなんだよね。」って笑うあなたが目に浮かぶ。

そしたら私の苦労もむくわれる。

なんにせよ、あなたと話していると私の心には春一番より強い風が吹いて、落ちこんだり悩んだりしていること、全てがふき飛んで行くのです。

もうすぐ春ですね。

一緒に笑ってみませんか?

 

ハナコ

 



 

大切な人と迎える春

同じ経験を分かちあう人とも、なかなか共有できない人とも、一緒に春を迎えたい。

そんな気持ちをこめました。

仕事を持つママであるジミニーさんには、子どもの成長の話もまじえながら、体をいたわってほしいメッセージを届けます。

まだまだ雪深い北国にすむハンバートさんには、明るさやあたたかさを共有できないかわりに、一緒に笑えたらいいなと考えながら手紙を書きました。

どれだけ大切に思う友人でも、大人になって家族を持ち、そしてそれぞれの生活がある今、学生の頃の友人のように、同じ時間をすごすことはほとんどできません。

それでも手紙を書いている時間、読んでもらう時間は一緒にいれる気がして、いいな、楽しいなと思うのです。

 

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