おんなじ月を眺めましょう~友人に送る十五夜の手紙~

私の理想は、「大人の女性」です。

いつも落ち着いていたいし、穏やかな気持ちでいたい。

現実は子どもに振り回されっぱなしでも、一対一でつき合う友人とは、大人らしいつき合い方をしたいと思っています。

けれど。

相変わらず満月を見るとソワソワしてしまい、「ただのちょっかい」でしかないような手紙を、友人に書きたくなります。

夜になると、遊びに行きたくなった頃と同じ。

たまには許してくれるかな。

 

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フライング十五夜

ハンバートさん

調子はどうですか?

中秋の名月も近いので、ソワソワしてるんじゃないかと思って連絡しました。

私ですか?

もちろんソワソワしてますよ。

だって今度の満月は、中秋の名月。

ハンバートさん風に言うと「満月の中の満月!」

キングオブ満月ってやつです。

なんかよくわかりませんけど。

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それで私がこうして、「もうすぐ十五夜ですね。」なんて言うと、あなたはきっと15日の夜に、ビールぶら下げて夜道を歩いてる写真でも送ってくれることでしょう。

それまで待ってもいいかなって、考えたりもしたんです。

でも月のパワーは私を落ち着かせてくれなくて、満月を待たずに種明かしがしたくて。

今年のね、満月は15日ではありません。

正確には、満月は17日の夜、空に浮かぶんだそうです。

すでに助走し始めていた気持ちが、おっとっと!ってなったでしょう?

最高速度にのるまで、ニヤニヤして見てようかなとも思ったんです。

でもそんなことしなくたって、満月まではまだまだ楽しいことがある気がして。

「おバカなハンバートさん!満月でもないのに浮かれて!」って笑いながら、もっと楽しいことができるんじゃないかと思って。

だから教えてあげました。

いい手紙だったでしょう?

満月の前に、ひとつ賢くなれたから。

これから私は17日まで、毎晩お月見しますよ。

好きなお酒を飲んで、あなたにちょっかいをかけて、勝手なこと言うんです。

15日じゃなくて、17日まで延長戦です。

一緒にやりますか?

今年もこんな季節になりました。

1年の3分の2が終わっちゃったって焦るフリして笑いながら、また年末まで楽しいことをしましょう。

今年もまだまだこれから。

あなたとの楽しい時間もこれから。

満月が15日でも、17日でも、いつでもいっぱいおしゃべりしましょうね。

 

ハナコ

 

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中秋の名月七変化

イベント気質ではないのですが、毎年この時期になると、月をテーマに仲良しの友人に手紙を書いたり、仮想の恋人(二次元ですらない)にラブレターを書いたりしたくなります。

去年書いた、十五夜のラブレターとか。

今夜は月がきれいですね~中秋の名月に贈るラブレター~

満月になると、季節を問わず書きまくるラブレター。

凍える満月の夜に欲しかったもの~初冬の夜のラブレター~

去年はクリスマスも満月だった。

黙っちゃいられなかったようです。

満月のクリスマスに贈るラブレター~聖なる夜のフルムーン~

秋+満月は、手紙の季節!

それだけで手紙を書く理由には十分です。

秋の夜長にいざよいの月、スーパームーンは見ましたか?

秋の満月でなくても、年柄年中満月でテンションがあがっていたのか、とか。

春の満月、オオカミ女にご用心~友人に送る夜更けの手紙~

満月に木星よりそう春の夜~友人に送る真夜中のメール~

なつかしい。

何を刺激されているのかわかりませんが、ちょっとしたお祭気分が嫌いではありません。

何よりも、これまでずっとこんな夜に、たくさんの会話を重ねて来た友だちは、楽しんでのっかってくれることを知っているから。

 

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