つわぶきの恋の手紙は秋色に~11月初旬のラブレター~

色彩の乏しくなる季節に、木々が最後の力をふりしぼるかのような紅葉には情熱さえ感じます。

高い所にあるためか、見上げるという動作も、気持ちを前向きにしてくれます。

きっとこの恋も、寒さに負けない熱を持ち続けているのです。

赤や黄色がこんなにもしみるのは、心の中に同じ色が宿っているからです。

足元であざやかな花を咲かせる小さなつわぶきの花言葉は「困難に負けない」。

会えなくても、恋人らしいことができなくても、きっとこの恋はうまくいくはずです。

肌寒い季節に人恋しさを感じても、信じて温めましょう。

恋の言葉で。

 

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困難に負けない、つわぶきの恋

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ホームズさん

枯れるという表現が、これほど似合わない景色があるでしょうか。

命の最後がこんなにあざやかな色だなんて、特別な意味があるに違いないのです。

街路樹は目がくらむほどの黄色を放ち、遠くの山は赤く燃えています。

まるで私みたい。

あなたが大好きな私の心はきっと真っ赤です。

そんなことを考えながら歩いていたら、思わず苦笑いしてしまいました。

ここのところ急に寒くなったので、寄り添うカップルを見るたびに、うらやましさが募っていたんです。

私にだってホームズさんがいるのにな。

紅葉が目に飛び込んできたのは、1人じゃないのに1人ぼっちのような、さびしい気持ちになっていた時でした。

太い1本の幹で立ち、情熱の葉を惜しげもなく風に乗せていました。

だから元気が出たんです。

私もあんな風に、恋心を風に乗せて、ホームズさんのところまで飛ばせばいいんだと思えたから。

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ダイナミックな自然に力をもらって、前向きな気持ちで足元を見たら、ここにも小さな情熱が。

だんだんと弱くなるお日様のかわりみたいな、小さなつわぶきの花でした。

家に帰って調べてみたら、花言葉は「困難に負けない」でした。

やっぱりね、この季節はみんながんばっているんだよね、と納得し、ホームズさんへの気持ちを新たにしました。

本当は、がんばることなんて何もないって知っています。

ホームズさんはいつも私を大切に思ってくれていて、私の気持ちを全部受けとめてくれています。

離れていても会えなくても、不安なことなんてないんです。

でもね、もう一つ。

つわぶきには「謙虚」という花言葉もあって、忘れずにいたいなと思うのです。

会えないことをがまんしているから、恋人らしいことができなくても耐えているから、思ってもらえて当たり前だとは考えていません。

忙しい時間を割いて、疲れた体で無理してくれていることもたくさんあること、ちゃんとわかっているつもりです。

大丈夫です。

私はたくさんの幸せで心をいっぱいにして、あなたへの気持ちを育てています。

幹に力を蓄えて、真っ赤に染めた情熱を届けます。

まっすぐにあなただけ。

 

ハナコ

 

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情熱の秋色

力強い夏の後のせいか、向かう季節は暖かな色を失うからなのか、秋には情熱のイメージがありません。

けれど木々はこんなにも熱く、葉の最後を飾ります。

寂しい気持ちばかりではいられません。

会えない寂しさも、そばにいたい恋しさも、彼への情熱があるから。

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それなら重荷になるようなセンチメンタルはやめて、熱いままの気持ちを届けたっていい。

秋は寂しい季節だなんて、誰が決めたのでしょう?

恋心は切ないばかりではないのです。

こんなに好きだよと、ストレートに届けても手紙なら受け止めてもらえそうな気がします。

言いっぱなしでいいじゃないですか!

情熱の秋だから。

 

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