義両親へ送る、寒中の近況報告~雪にもめげず元気です~

お正月をいっしょに過ごせたからでしょうか。

義理の両親が以前にもまして、子どもたちを気にかけてくれるようになりました。

「旦那の親」としてほどよい疎遠を歓迎はしていましたが、子どもたちの健やかな成長に欠かせない存在であることも確か。

つよくなった絆のために、寒中見舞いをかねて近況報告の手紙を書きました。

 

 

幼い子どもたちの最近のこと。

お正月、幼い子どもたちは、いつもと違う場所での遊びを思いきり楽しみました。

それを見て、義両親も息子が子どもだった頃のことをなつかしく思い出していたかもしれません。

幸せな記憶が、これから何度もよみがえりますように。

 

 

 

お父さん、お母さん

暦は大寒、暖冬と言われつづけたこの冬にも、ついに大寒波がおしよせました。

ふればかなり積もるとお正月にもうかがったばかり。

子どたちもおじいちゃんとおばあちゃんは大丈夫だろうかと、テレビで大雪のニュースを見るたび心配しています。

これだけふれば、雪かきも必要ですか?

くれぐれもお怪我のないように気をつけてくださいね。

こちらはかなり気温が下がっているものの、雪は少し舞う程度。

通学途中は風が強いようですが、元気に学校へ通っています。

子どもたちは準備ができると外に飛び出して、霜柱の感触を楽しんでいます。

親心としては、出かけるギリギリまであたたかい場所でと思うのですが、見のがせない楽しみなんだとか。

雪だるまが作れるくらいふればいいのになんて言うので、大量の洗濯物がかわかないと悲鳴をあげています。

雪の少ないところでは雪だるまは夢みたいな遊び。

来年のお正月には、おじいちゃんとおばあちゃんのおうちで作れるといいねと話しています。

楽しかった時間のおかげで、子どもたちは家族のつながりを以前よりずっと大切に思うようになりました。

次もまた、元気でお会いできるのを楽しみにしています。

春まではもうしばらく、厳しい寒さがつづきそうです。

お体を大切にお過ごしくださいね。

 

ハナコ

 

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きっと聞けないでいる、受験のこと

中学、高校、大学受験。

この時期はそんな試練に向きあうこともあります。

いつもは里帰りしているのに、受験のために今年はできなかったということも。

大切に思ってくれているならなおさら、おじいちゃんとおばあちゃんも合否を心配してくれていることでしょう。

とても気がかりなのに、デリケートな問題だから聞けないでいるかもしれません。

不要な心配をかけず、できることなら細やかに伝えて安心させてあげたい、そんな気持ちも込めて手紙を書きました。

 

 

 

お父さん、お母さん

今年は暖冬だから、おじいちゃんとおばあちゃんのところも雪がないだろうね、と話したお正月。

帰れないさびしさを感じながらも、将太の受験を応援すると決めて過ごしました。

来年はみんなで帰れることを楽しみに、田舎のお正月を懐かしく思ったのはつい先日のことです。

ですがここ数日は勉強が忙しいはずの将太まで、おじいちゃんとおばあちゃんは大丈夫かと、大雪のニュースを気にかけています。

慣れっこだと聞いてはいても、やはり私たちにとって雪は大きな気がかり。

家族みんな心配しています。

主人だけは「そんなことよりあっちは将太の受験の心配しているよ。」とおおらかに笑っているので、そういわれればと慌ててお便りしています。

年明けから受験は始まるとお知らせしていたものの、スケジュールが複雑で長期にわたるため、すっかり報告がおそくなりました。

テレビでセンター試験のニュースが流れているのだから、きっとご心配をおかけしていることと思います。

現在、将太はセンター試験を終え、第一志望の大学の試験の準備をしています。

本試験は2月の終わりなので、それまでは宙ぶらりんな状態がつづくのですが、今のところ本命も十分ねらえるとの判定です。

それを励みに本人も一生懸命がんばっています。

そばにいる人間としては、体調を気にかけながらも、このまま最後まで油断せずに力を発揮して欲しい。

そんな思いで毎日をすごしています。

しばらくはご心配をおかけすることとは思いますが、また合否の結果などはそのつどお知らせしますね。

春には将太本人から、うれしい知らせを届けられたらと願っています。

いつも見守ってくださっていること、とても心強く思っています。

お父さん、お母さんもお体を大切にお過ごしくださいね。

 

ハナコ

 

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成長とともに変わる祖父母の気持ち

子どもは赤ちゃんのときが一番かわいいのだと、長女を出産したあと、ハナコはそう思っていました。

だから祖父母が孫をかわいいと思う気持ちも、生まれたてが最高潮なのだと。

なのに自分の親にしろ、主人の親にしろ、思いがけなくうすい反応に、「孫ができても、たいしてうれしくない人もいるのか…。」とがっかりしました。

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ただ産後はしばらく実家にいたため、自分の両親にはずいぶん面倒をみてもらい、その分、気にかけてくれるようにもなりました。

かかわる時間の分、愛情も深まったようでした。

同時に、なかなか接点の持てない主人の両親とはずいぶんな距離がありました。

子守をお願いするにしても、ハナコへの気づかいなのか、踏みこんでくれないもどかしさ。

人見知りをするようになると、預けることすらできなくなりました。

そんなこともあってあっという間に疎遠になり、義両親だってたいして関心はないのだろうと思うようになっていました。

けれど子どもにとっては血のつながりの濃い人たち。

めったに会わなくても、おじいちゃんとおばあちゃんには自然な笑顔を見せていました。

感情も表情も豊かになり、会話もつづく年齢。

そうなって初めて、義両親には孫たちがとてもかわいい存在になったようでした。

親の膝には座らなくなった次女を膝に座らせ、長女の手をにぎって長い時間、話をするようになりました。

それは今まで考えもしなかった変化。

そして子どもたちはそのつながりを、とても歓迎していました。

血がつながってるってこういうことか、と理解できたような気もしています。

ただ子どもたちは日々めまぐるしく変化し、どれだけおじいちゃんとおばあちゃんが好きでも、どんどん他のことに目うつりします。

年齢がゆけば、受験や友人関係などで頭はいっぱいに。

それでも成長を楽しみにし、つながりを大切に思ってくれているならば、たまには近況報告の手紙を書きたいなと思います。

いつまでも幼くはないけれど、いつまでも大切な存在であることは変わりないのです。

 

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