7歳の誕生日に贈る娘への手紙

小学生になった次女が、7歳の誕生日を迎えました。

入学とは言っても、4年生の長女が一緒に登校するので、自分も知らない世界へ送り出すような不安はありませんでした。

けれど外では、必要以上に「ちゃんとする」ことを自分に求めてしまう次女に、結果オーライの長女とはちがう不安もありました。

それでも。

ぽっこり出ていたおなかがぺたんこになり、赤ちゃんみたいなふわふわのさわり心地も、ほとんどなくなった最近。

頼りないと思っていた彼女も、こんなに成長したのかとハッとすることが増えました。

いつものように、今の彼女と成長した彼女に、おめでとうの手紙を書きました。

 

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7さいのあなたへおめでとう

のどか

おたんじょうびおめでとう。

おかあさんは、のどかがしょうがくせいになったら、どんなおねえさんになるのか、とてもたのしみでした。

らんどせるがおもいので、ちゃんとまいにち、がっこうまでいけるかな、としんぱいもしていました。

でも、げんきでかえってくるのどかをみていたら、きょうもがんばったんだなぁと、うれしくなります。

がっこうのおはなしや、ともだちのこと、これからもたくさんきかせてね。

 

おかあさんより

 

 

気持ちは今も、あの日のままに

のどか

7歳のお誕生日おめでとう。

一緒に読むのは照れくさいけれど、あなたがこの手紙を読む時も、私はまだまだ元気で、頼りになるお母さんでいたいと思っています。

幸い、今年も元気に、相変わらずガミガミとうるさく、あなたの誕生日をお祝いすることができました。

こんなこと言うと不安にさせてしまうかしら。

けれど私ももうすぐ40歳を迎える年になり、ちょっとした風邪も治りにくくなったり、今までのような力が出なくなってきたな、と思うことが増えました。

もちろん病気もしていないし、元気だし、これからも健康管理はちゃんとして、やりたいことを、自分勝手にやり続けていくつもりです。

それでもたまに不安になるのは、加齢のせいだけではありません。

あなたや、お姉ちゃんのこれからが、年々、いえ日々、楽しみでたまらなくなってきたことが、一番大きな原因です。

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あなたがいつかお母さんになったら、自分のお母さんはえらく雑な人だったなぁと思い出すかもしれません。

実際私は残念な母親で、赤ちゃんだった2人のことを、全力でかわいいとは思っていませんでした。

とにかくお世話が大変で、いつも何かに追われながら子育てをしていました。

ある程度はみんなそうだとしても。

私は、自分以上に余裕のない母親を他に知りません。

毎日、その日をやり過ごすことだけで精一杯でした。

それでも、気がついたらあなたは幼稚園を卒業し、小学生になっていた。

そして私にとっては思いがけなく、自分のことは自分でやるんだと、ちゃんと最初から知っていた。

わからないことを、お姉ちゃんに教えてもらっているのは知っています。

それでも今だって「お母さんがいちばん大好き」と言ってくれるあなたが、こんなにも私に頼らずに何かをしようとするのかと、驚かずにはいられないのです。

毎日おどろきや楽しいことをたくさんくれるあなたたちのそばにいると、病気なんかしたくない、ずっと元気でいて頼ってもらいたいと思うようになりました。

甘えんぼうののどかは特に、「お母さんがいないとだめ」になるのかもしれないと、心配していました。

でも必要なかったね。

頼らないくせに、好きな気持ちだけは毎日たくさんくれるあなたは、本当に強い子だと思う。

決めたことは絶対に変えないガンコさや、時間厳守の几帳面さは、誰が教えたんだろう?

そんなに神経質にならなくてもいいよと、思うこともあります。

でも五感をフル稼働して、ベストを尽くそうとしているあなたは、とても頼もしいのです。

やさしく、ゆるやかな雰囲気がこれまでのあなたの持ち味でした。

もちろんそれは、今もあんまり変わらない。

それでもぷかぷか浮いていたおもちゃの船が、動力を得て進みだしたように、あなたも進み始めたんだなぁと感じています。

小さかったのどかも、かわいかったよ。

でも1人の人間として興味深いあなたは、一緒にいて前よりずっと楽しい。

あなたが作るものや語ること、全てに魅力を感じています。

見守ってるよ、ずっと。

そして必要な時は、必ず助けるよ。

だからあなたの思うように、自由に進んで下さい。

 

お母さんより

 

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強くなった次女の、心の栄養

表裏一体とも言える長女に対し、次女は外用の顔を持っているタイプです。

学校で禁止されているからでもあるけれど、外では極力シンプルな服装や持ち物を好み、「女の子っぽさ」を出しません。

けれど彼女の心の栄養は、他でもない「動物のぬいぐるみ」。

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人の形をしているものは「気持ち悪い、怖い」と嫌がるのですが、お祝いやごほうびのたび、リクエストするのは動物のぬいぐるみです。

私は幼いころからぬいぐるみや人形全般に執着がないので理解できないでいますが、娘たちに「ぬいぐるみ教育」をほどこしたのは、大のぬいぐるみ好きの私の母。

毎月のように増殖するぬいぐるみにため息をつきながら、今年もプレゼントのお買い物に出かけました。

 

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ユニベアシティ ぬいぐるみ ホイップ
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「よごれない?」「暑くない?」なんて、野暮なんだそうです。

安定した精神状態がぬいぐるみのおかげであるなら、確かに大切にするだけのことはあるな、と思ったり。

でも来年あたり、そろそろ本物をリクエストして来るんじゃないかと思ったり。

ありがたくも、次への(リアルペットという)課題をつきつけられた、7歳の誕生日でした。

 

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