8月最後の日にあなたとの出会いを思う~8月31日~
ハナコの大切なお友達、ハンバートさんとの出会いは今からさかのぼること数年。
仲良くなったきっかけは、2人とも夜更かしが大好きだったことでした。
深夜に交わした愉快でとんちんかんなお話は、ちょっとした楽しみから、今ではなくてはならないものになりました。
普段は敬語なんて使わないのですが、出会った当時のやりとりがあまりにも楽しかったので、メッセージは今でも同じ調子で書いています。
そんなハンバートさんとの関係がぐっと縮まったのは、数年前の夏の終わり。
今でもこの時期が来ると、改めてハンバートさんとの出会いを思い出し、あの頃と同じ気持ちでお話したくなります。
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長い夏の夜に話したたくさんの「ろくでもないこと」
今年もこの日がやって来ました。
「そうだっけ?」って言いそうなハンバートさんにはおかまいなく、勝手に私はハンバートさんとの出会いを振り返ります。
私が行き場のないエネルギーを持て余して何かしらにぶつけていた頃、ハンバートさんは同じことをしていても何でも楽しんでいる人でした。
投げやりになっていたわけではなかったんです。
あの頃の私は毎晩ひたすら、達成感がどこかに落ちていないか探していました。
「年齢考えなよ」っていうあなたの声が聞こえますが、シャットアウト。
不思議の国のアリスみたいに、探し物をしながら歩き回っていたら、葉っぱのうえで昼寝してるあなたに出会いました。
自分でもうまいたとえだなって思ってますよ。
生きている環境も、そこにいる目的も違っていたけれど、無駄な干渉をしないハンバートさんは、お話していてとても楽な人でした。
私が話しかけた時だけ返事をしてくれるけど、決して話をするのが嫌なわけではないことは伝わって来ました。
最初はほんのひと言ふた言。
それが少しずつ積み重なって、会話が生まれました。
深い話をすればするほど、あなたはつかめない人でした。
でも「つかめない人」という、つかみやすい人でもありました。
あなたの煙に巻いたような答えや、おかしな話の展開は、夏の夜のアトラクションみたいでした。
ただいつも、どんな話も心地よかった。
とんでもない話をしていても、あなたは常に穏やかでした。
秋が来て冬になっても、ハンバートさんと話しているといつも夏の夜みたいでした。
夏が終わるのは寂しかったけれど、私はひそかに、こんな出会いをプレゼントしてくれた夏に感謝していました。
あれから何年もたった今でも、あなたは相変わらずろくでもないことばかり言っているけれど、今でも変わらなく私を心からリラックスさせてくれます。
私はエネルギーをぶつける場所を見つけ、ハンバートさんも同じような、それでいて少し違う道へ進み、今でも私たちは変わらず友達です。
今年も8月最後の日が終わります。
また終わらない話をしましょう。
「夜っていいよね。」って、あの頃みたいに。
ハナコ
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あの頃、支えてくれた曲
ハンバートさんへの手紙にも書いたように、数年前、ハナコは手持ち無沙汰な状態でした。
つまらないことに時間を費やして、無駄に疲労してもいました。
ハンバートさんはそんなハナコが一息つける、とても大切な存在でした。
その頃、ハンバートさんが教えてくれた曲で、今でも大好きな曲が「ボート」です。
この曲が好きになったおかげで、これまでの趣味とは全く違う
THE HIGH-LOWSの曲をたくさん聴くようになりました。
でもやっぱり、1番好きなのはこれ。
ハンバートさんとの会話はまさしく、満月へ向かうボートの中でのおしゃべり。
こんな風に誰かと一対一で向き合い、深く相手を知ることが楽しめるのは、大人の醍醐味です。
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