卒業生をもつ友人に贈る、お祝いの手紙~今日までお疲れさまでした~
ハナコの娘はまだ、幼稚園の卒業しか経験がありません。
けれど先輩ママたちが、小学校や中学校、それぞれのステージで奮闘しているのを見ると、並ならぬ努力に、背筋がのびる思いがします。
他人のハナコから見れば、どれだけ礼儀正しいよい子でも、子育てには必ずひとかたならぬ苦労があり、たくさんの思いがあるはずです。
経験はなくても、集大成である子どもたちの成長ぶりをみれば、お祝いとねぎらいの言葉を伝えたい。
子どもからの卒業、受験生により添うことのねぎらい、社会人としてのひとり立ち、それぞれのステージを終えた友人に、お祝いの手紙を書きました。
※ お世話になった先生に贈るメッセージはこちらで
※ 幼稚園を卒業する今と、そして未来の娘に贈るメッセージはこちらから。
※ これまで成長を見守った親戚や近所にすむ子どもたちへのお祝いのメッセージはこちらです。
6年間、お疲れ様でした
小学校の卒業式を迎えた友人親子。
少しずつ手をはなしながらも、よりそい続けた6年間が終わります。
これからは子どもとも言えなくなる年齢。
安堵とともに、さびしさも大きいはずです。
尊敬の思いをこめて、歩んだ道のりをたたえます。
カナコさん
ショウ君のご卒業、おめでとうございます。
無事に今日の日を迎えられたこと、心からお喜び申し上げます。
入学当時は6年なんて終わりのない時間のように思えたものですが、私には長女が3年生をおえた今でさえ、あっけなさを感じています。
きっと6年を駆け抜けたカナコさんには、もっと短く感じられたと思います。
まだ道の途中にいる私には、影さえ見えない出口には、どんな景色が広がっていますか?
いつも笑顔でやさしい言葉をかけてくれるカナコさんにも、これまでの子育てでは、大変なこともたくさんあったと思います。
それでもショウ君をサポートしながら2人でたどりついたゴールは、とびきり気持ちいがいいだろうなぁなんて、うらやましく思っています。
おそらくいつも先を見ているカナコさんなら、ゴールの余韻にひたるまもなく、次のステージのことを考えていることでしょう。
けれど今日だけは、休まずに走り続けた自分をねぎらってくださいね。
私もカナコさんを目標に、これからも子育てをがんばろうと思っています。
いつもショウ君のことを一番に考えながらも、縁の下の力持ちであり続けたカナコさんを見ならって、いざという時にこそ、頼れる母親になりたいと思います。
相変わらず迷ってばかりの私。
これからもいろんなことを教えてください。
6年間、本当におつかれさまでした。
ハナコ
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受験のサポートお疲れさまでした
中学受験も増える昨今。
お母さんたちにのしかかるのは合格のプレッシャーです。
受験する子どもたちの体調や精神状態。
神経をはりつめたサポートも、卒業と近いタイミングで終わります。
おめでとうとお疲れさまに、同じだけの気持ちをこめました。
合格への願いも、お祝いの言葉にそっと添えています。
リョウコさん
サエちゃんのご卒業、おめでとうございます。
いよいよ学業が本格的になる中学での3年間と、この1年は受験のサポートもおつかれさまでした。
健康管理や塾の送り迎えなど、体は大きくなっても、お母さんの仕事はまだまだ続くのだと、おはなしを聞くたびに気持ちの引きしまる思いでいました。
いつも笑顔であいさつをしてくれるサエちゃんは手がかからない子に見えるけれど、きっとそれはリョウコさんがていねいに育ててきたからこそ。
あんなふうに他人をやさしい気持ちにできるような子に育てるのは、簡単ではないはずです。
おだやかに見えるサエちゃんだって、友だちや勉強のこと、たくさんの悩みがあったと思います。
日々変化する気持ちを、ずっと受けとめたリョウコさんのご苦労はどれほどのものであったか、幼いとはいえ、同じ女の子の母親として、私も胸がくるしくなる思いでいます。
初めて経験する受験では、さらにそれが過酷だったことでしょう。
数年後にせまったこととして想像できるからこそ、今日のこの節目の日が、いかに大切な日であるかを感じています。
そしてこの3年間のリョウコさんとサエちゃんの思いがみのり、あの笑顔がさらに輝く春がおとずれるよう、心からおいのりしています。
みんなを幸せにしてくれるサエちゃんには、1番幸せになってほしい。
そんな思いで今日の日をお祝いしています。
くれぐれもお疲れがでませんよう、ご自愛くださいね。
青山ハナコ
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ついに羽ばたく彼を見送る日
高校からの卒業では、社会人になる子たちもいます。
永遠につづくかと思っていた子育ての、あっけない終わり。
それでも積み重ねてきたものは、消えることはないのです。
アヤさん
サナちゃんのご卒業、おめでとうございます。
この前まで、いつまでたっても手がかかると笑っていたのがウソみたいですね。
近くで成長を見ていたはずなのに、最後はこんなにもあっけないものなのかと驚いています。
けれどわが子として、サナちゃんをここまで育ててきたアヤさんにとっては、やはり他人とは違う特別な卒業式。
どれだけわかっているつもりでも、日々めまぐるしく成長するサナちゃんの悩みや迷いにより添いながら導くことは、きっと簡単ではなかったはずです。
けれどサナちゃんがどんな時でもむけてくれる笑顔に、いかにアヤさんが大きな愛情で包んでいるかを感じていました。
応援しているつもりが、いつも元気をもらっていました。
サナちゃんは春から社会人。
今までとは全然ちがう生活が始まるのだと思います。
それでもこれからだってサナちゃんは迷ったり、困ったりすることもあるでしょう。
その時は、今までみたいにずっと、そっとそばにいてあげてくださいね。
これまでアヤさんが積み上げた、サナちゃんとのかけがえのない時間が、これからもきっと2人の力になってくれるのだと思います。
私はアヤさんの背中を見ながら、私もきっと大丈夫だと信じて子育てをがんばっています。
また時間ができたら、いろんなお話を聞かせてください。
お疲れがでませんよう、しっかり体を休めてくださいね。
青山ハナコ
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気持ちの節目の卒業式
どの年齢のどんな卒業式でも、親にとっては子育ての大きな節目になります。
たとえ合格発表がまだだったり、進路が決まらずに落ちつかない気持ちでいても、ひとつの時期を修了したことは確かです。
ハナコも、そんな先輩ママを見るたびに、何年か後、あんな晴れ晴れと卒業式をむかえられたらと、それを目標にがんばってきました。
時おり聞かせてもらえる苦労話は、自分が間もなく迎えるであろう気がかりでもありました。
それでも卒業という晴れの日を迎え、立派に巣立っていく子どもたちを見ていると、大丈夫なのだと力をもらえるのです。
まだまだ渦中のハナコには、うらやましいな、と思えるお祝いです。
でも来るべきその日のために、まだまだハナコにはやるべきことがたくさんあります。
そのことを教えてくれた先輩ママたちに、お祝いと、感謝と、ねぎらいの気持ちが届きますように。