この1年で成長したことはなに?~再会する友人へのリプライ~
友人のハンバートさんと、会う約束をしました。
※約束のお話はこちらの記事から
電話やメールのやりとりはよくしていたものの、会うのは1年ぶり。
とても楽しみなので、お出かけの計画を立てながら、いろんなおしゃべりをしています。
なに食べる?
どんな服で来る?
たわいない夜中の女子トーク。
ますます会うのが楽しみになります。
そんな時、ハンバートさんが口にした言葉。
「この1年で、ハナコが成長したことはなに?」
この年齢になって「成長」という言葉に一瞬ポカンとしました。
なので「あえて言うなら老けたくらい?」と返事をしました。
そしたら怒られた。
私がハンバートさんに叱られることなんて滅多にないのですが、どうやらこれは本気の質問。
「そうじゃなくて、これはがんばったとか、新しいことを生み出したとか、そういうこと!」とのこと。
去年、会ったときにはなかったこと。
今度会うときに話せること。
めずらしい彼女のまじめな質問に、再会のためのお返事を書きました。
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私が生んだ私の場所
約束の日が近づいて、ワクワクしています。
あなたに会えるのが、本当に楽しみで。
解放的な気分です。
でも昨日の、あなたからの質問にはドキッとしました。
この1年のあいだに成長したことって何?
聞かれたときは、冗談なのか、本気で返せばいいのか、まずそれを考えたくらい。
あなたのことだからと、軽く返事をしてしまって。
そうじゃないよと叱られて、やっとまじめに考えました。
お母さんの仕事はちゃんとしてきた。
毎日を積み上げて、それなりに終わらせた。
でもあなたが言うような、新しく生みだしたこととか、特別にがんばったことってなんだろう?
自分の成長ってなんだろう?
大人になって毎日が同じことのくり返しになると、そんなこと考えなくなるなぁって実感しました。
料理のレパートリーが増えたこと?
家をきれいにしてること?
それも違う気がします。
去年の私が持っていなかったもの。
あなたは?
新しい音楽を生みだした。
活躍の場も広がった。
そして音楽とは別に、天職とも言える仕事を見つけた。
私は?
そうやって自問して、あなたと話しながら、そうだ、ここだ、と思い出しました。
去年の今頃、私は誰に届くかわからない文章を、毎日ひたすら書いていました。
どこかの誰かが必要とする、あんなことや、こんなことの、感情のない情報。
それから半年。
毎日大切な友人に書いていた一通の手紙が、私の場所になりました。
あなたが生みだす音楽を聴いていたら、もっと創造的なものを、もっと自分らしいものを、求める力がわきました。
ここはまだ窓もない小さな部屋で、訪れる人もわずかです。
だけど私は自分の言葉を、大切な人に届けるための場所を見つけました。
今言えるのは、「始めたよ。」ということだけ。
でも次に会うときは必ず、今より成長したことを話すつもりです。
これで準備はバッチリ。
私はちゃんと笑ってあなたに会えそうです。
きっとあなたは予想外の話題を持ちだして、ささやかな私の成長なんて吹きとぶほど笑わせてくれるだろうけど。
それもまた一興。
あなたの口ぶりをまねしながら、出かける準備を始めます。
もうすぐだね。
ハナコ
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報告できる1年であること
思いがけないハンバートさんからの質問にたじろぎながらも、なんとか会うまでに答えを用意することができました。
そして偶然ではあったものの、前回からちょうど1年ぶりに会うことのめぐり合わせを思わずにはいられませんでした。
もし話せるような成長がなかったら。
私はハンバートさんの横を、笑って歩けなかったかもしれません。
そう思うと、背筋が伸びる思いがします。
遠方に住むハンバートさんとは、なかなか会う機会がありません。
今回は運よく1年ぶりに会うことができそうですが、この後はまた未定。
それでもこれからは、1年に1度は会うつもりで、やりたいことや、やるべきこと、報告できる自分でありたいなぁと思っています。
ちゃんと来るかな。
ハンバートさん。
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再会のつづきのお話
ハンバートさんとの再会のお話のつづきも書いています。
1年ぶりでも変わらない友達。
それでこそあなただ、とも言える。
ハンバートさんがくれた、時期はずれの誕生日プレゼント。
意外なチョイスに、こめられた思いを感じます。
あなたが私にくれたもの~友人からのプレゼントへのお礼の手紙~
珍道中はつづく。